2005年3月20日 高尾山日影沢 (稲城野草散策の会)


 今日は、「稲城野草散策の会」の例会で高尾山の日影沢に行きました。

 毎年、4月の第2週に「丹沢自然観察会」の例会で訪れるとニリンソウやスミレ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン、ラショウモンカズラ達はたくさん咲いていてくれるのですが、ハナネコノメはいつも花殻だけでした。

 今年は、稲城野草散策の会で3月第3週に行くことになりましたので、希望に胸をふくらませて向かいました。
 日影沢には新しく散策用の木製通路が出来ていました。4000万円架けて作ったそうです。私にはとても必要な物には見えませんでしたが、ある程度整備して更なる荒廃を防ぐという面もあると教えられました。

 確かに、沢の上のいつも通る通路の方は崩れている箇所が何カ所もあったので必要悪と言うことで認めざるを得ないかなあという感じです。

 今の工事による荒れた状態も、数年すれば落ち着いてくることでしょう。






画像の上にポインターを置くと拡大します
 さて、肝心のハナネコノメですが、ありました!ありました!沢の流れのすぐ脇の岩にびっしりと咲いています。

 白いカップに赤い飾りのコントラストがとてもきれいです。余りの数の多さにクラクラしました。



 ハナネコノメは、横から撮った方が雄しべがくっきりと見えて良いと教えられ、会が解散してから夕方にもう一度撮り直してみました。

 すぐそばにはコチャルメルソウが愉快な花を咲かせています。





一旦沢を離れ、林道を歩いて行きます。                    
今年の植物の生長は、異常に季節の進みが早かった昨年よりはまともな
進み方になっているようで、スミレたちも、ようやく葉を出したばかりです。







 アズマイチゲの群落を見つけました。

ほとんどが蕾で、ようやく開きかけたものが数輪というところです。



キクザキイチゲもまだ蕾のままでした。








 更に登って行くと、高尾で一番早く咲くスミレであるアオイスミレを見つけました。



下の写真は、ウッディーハウスの脇でのアップ。

右下の写真は、ウッディーハウス手前の樹の洞に育っている株です。







このほかにもいろいろな花を見ることが出来ました。

オニシバリ

別名「夏坊主」というそうです。
夏になると葉を落としてすっかり枯れ枝になってしまい、まるで坊主のようになることから来ているようです。
フサザクラ

満開になるのはもう少し後ですね。
アブラチャン

樹いっぱいに咲く姿は、黄色い霞のようです。
ニリンソウ

ようやく見つけた株です。
ニリンなのにまだ1輪です。




ということで、念願のハナネコノメを見ることが出来て、大満足の一日でした。