2006年3月18日 塔ノ岳・鍋割山 (単独)
ミズヒ大滝のハナネコノメ




大倉(7.08)-雑事場(7.54)-富士の見晴(8.30-35)-堀山小屋(8.43)-小草平(9.02-07)-花立山荘(9.25-27)
-金冷シ(9.40)-塔ノ岳(9.55-10.05)-金冷シ(10.10)-二俣分岐(10.33)-鍋割山(11.00-30)-後沢乗越(12.03)
-ミズヒ大滝(12.28-40)−二俣(13.06)-県民の森(13.28)-大倉(14.14)





日曜日は天気が悪そうなので、思い切って土曜日に山登り。

単独だから危ないところはナシ。
ということで塔ノ岳に行くことにしました。昼食は、鍋割山荘で鍋焼きうどんの予定。

渋沢発大倉行きの始発に乗車。立っている人は10人ほど。
大倉到着後準備運動。結構暖かい。はじめから防寒着を脱いで登り始めます。
雑事場までは大倉高原の家経由で向かいます。





登山道の周囲はようやく春がしっかりと腰を下ろしたようです。
足元にはタチツボスミレ。しっかり花を開き、良い色を出しています。
その横にはヤマルリソウ。この花の色は写真ではなかなか表現できない微妙な青です。
そして、最も目立ったのがオニシバリ別名は夏坊主。
枯れ草ばかりの雑木林の足元に、新鮮な緑を見せてくれています。
見上げればキブシの花が咲き始めています。




タチツボスミレ




ヤマルリソウ




オニシバリ
マウスを合わせると花を拡大します


キブシ
マウスを合わせると花を拡大します





堀山の先では富士山がよく見える絶景ポイントがあります。
手前の栗ノ木洞、少し先の檜岳の奥に、真白き富士がくっきりと見えます。






体調も悪くはないようで、順調に登って行きます。
10時に塔ノ岳に到着。久しぶりの絶景です。
海側はさすがに霞がかかっていますが、西には愛鷹から富士、南アルプス。
更に檜洞の西に八ヶ岳、大菩薩と続きます。
ただ、富士の裾野で野焼きをしているのか、立ち上った黒煙がたなびいて、富士の足元と南アルプスの雪を灰色に染めているのがちょっと残念でした。


 たまには記念写真

塔ノ岳より西方を望む
(クリックすると別ウィンドウで拡大します)


塔ノ岳より東方を望む
(クリックすると別ウィンドウで拡大します)



富士山と南アルプス


八ヶ岳と大菩薩嶺方向





小休止の後鍋割山に向かいます。
鍋割山までの鍋割山稜はブナの森が気持ちよいのですが、
今回はあまりに明るすぎて風情はイマイチ。
ここだけは、曇り空の霧が立ちこめているときが一番。
ようやく森の奥に鍋割山が見えてきます。

               
明るいブナ林             鍋割山荘が見えてきた             鍋割山荘


11時に鍋割山到着。 さて、昼食の鍋焼きうどんタイムです。
昼食後、ひととき眺望を楽しみましたが、残念ながら富士山は隠れてしまいました。



名物鍋焼きうどん¥980


鍋割山山頂の眺めはイマイチ





下山です。この時点で12時前なので、ミズヒ大滝に会ってから帰ることにします。
後沢乗越から沢筋を下り、鍋割山ボッカ用のペットボトルが置いてあるあたりからミズヒ沢を遡ります。
10分弱でミズヒ大滝に到着。相変わらず立派です。
ふと足元を見ると、ハナネコノメが咲いていました。
思いがけない出会いで感激です。
         
全景              上段から中段              中段                下段

滝脇の岩の隙間にハナネコノメ





しばし花と滝を楽しんだ後、再び下山道に戻ります。
下山道とはいいながらも車の入れる道なわけで、ただただ大倉まで歩きます。
その中で、アブラチャンの見事な黄色の花を見つけることが出来ました。
また、足元にはミミガタテンナンショウの花が咲いています。
マムシグサの名の通り芽出しは不気味ともいえる模様が一瞬どきりとします。



アブラチャン
マウスを合わせると花を拡大します
    






ミズヒ沢から1時間半車道を歩きようやく大倉に到着。
無事下山することが出来ました。
今まで単独で歩いていたときに感じていた自分の下りの遅さもいつの間にか解消され、
上りも下りもコースタイム以下で歩くことが出来るようになりました。
体力が付いてきたと言うことでしょうか。ありがたいことです。