2006年4月1日 大山裏参道 (単独)
初めてのトウゴクサバノオ




蓑毛(8.12)〜蓑毛越(8.53)〜下社(9.15-20)〜大山山頂(10.20-30)
〜見晴台(11.07-16)〜クアハウス前(12.16)〜日向薬師(12.50)



今日は、「みろく山の会で富士山の西にある毛無山と雨ヶ岳」と書けるはずだったが、目が覚めると、乗るべき電車の時刻が迫ってる。
あわてて飛び起き着替えるが、ズボンを履いている時点でアウト。
遅刻だ・・・・。
座り込み、呆然としながら約10分。
連絡先はリーダーの自宅になっていたのですぐには連絡がつかないし、携帯電話番号をお聞きするために電話する時間としては早すぎる。
ようやく動き始めた思考回路は、とりあえずどこかの山へ、だった。

妻が起きてきた時点で遅刻したことと、とりあえず山に行きたい旨を話し、居間に貼ってある丹沢の地図を眺める。
あっ、そうだ、大山に行こう。

丹沢自然観察会で、ありがたくも幹事の一人としてご指名頂き、6月例会の蓑毛から下社・見晴台経由・日向薬師コースのトップを仰せつかり、蓑毛越を歩いていないので事前に歩いておこうと思っていたところだったので、早速地図を印刷してコースを記入の上、妻に説明し、出発することにする。
計画は、蓑毛〜蓑毛越〜下社〜大山山頂〜見晴台〜日向薬師〜七沢〜飯山温泉。
結果は、日向薬師までの行程となりましたが、初めて見た花もありそれなりに楽しめました。





秦野駅前でバスを待つ。
その間に、会のリーダーに寝坊欠席の連絡。
「新幹線で追いかけてくれば・・・」の話に、その手があったのかと更に反省。

さて、気を取り直して・・・
隣のヤビツ峠行きの列は、バス到着20分前でも一台で乗れるほど。
本格的に混み始めるのはもう少し季節が進んでからのようです。

終点蓑毛に到着後、準備運動をして登り始めます。
ヤビツ峠との分岐を右に折れるとすぐに小さな沢があります。
そのそばにハナネコノメの群落。
時期は既に過ぎているようで、ほとんど紅い葯が落ちています。かろうじて残っている花がちらほら。
蓑毛越までの登山道は2度ほど林道を横切ります。
その林道脇にミツマタの花。これも既に時期を過ぎ、色褪せてきています。


ハナネコノメ
マウスを合わせると花を拡大

ミツマタ
マウスを合わせると花を拡大





蓑毛越を越えると下社に続くなだらかな下りになります。
昔からの参道のようで苔生した石垣が守ってくれてはいますが、ケーブルカーの出来た今では通る人も少ないようで、荒れている場所もあります。
一部に鎖のある崖地や小さな巻き道もあり、子連れの気軽なハイキングというわけにはいかないようです。
下社に到着し、拝殿下の御神水を頂いた後、丹沢自然観察会のコースでは二重滝経由で行くのですが、それではストレスが足りないということで、メインの参道を頂上に向かって登ります。

階段もスロープも快調に進み、先行者を追い越して行きます。
途中の開けた場所では、眺めが最高なはずなのですが、霞んでいて富士山は見えず。金時山と愛鷹山を微かに望むことが出来ました。





頂上に近づくと、融け始めた霜柱でドロドロになってきました。
滑らないように登ります。
大山山頂到着は10時半。霞にかかりながらも、ぐるりと眺望を楽しみます。

山頂から東方を望む

奥の院





さあ、下りにかかります。
見晴台までは所々田んぼ状態。快調に半ば落下するように下りて行きますが、途中で左足を木の根に引っかけ、踏ん張ったところで右足のアキレス腱がビリッと来ました。
実は、29日にアキレス腱を痛め湿布を貼って何とか回復してほっとしていたのですが、同じところを痛めてしまったようです。
とたんにスピードが落ちます。
延々と続く階段を、右足を庇いながら下りて行きます。

ようやく見晴谷に到着。
振り返れば大山、右には大山三峰が尖っています。
ここでは、東屋で雨宿りしていた方落雷で亡くなったことがあり、その慰霊碑が東屋の脇に建っています。

見晴台

見晴台より大山を望む

見晴台より大山三峰を望む





ここからは、九十九曲がりの下り坂。
たくさんのアブラチャン。時々キブシ。
木々は新芽を伸ばし始めています。
お地蔵さんの脇を通過するとそろそろ林道に突き当たります。
クロスして更に進むとクアハウスの前に出ます。
この手前で、ハナネコノメのような花に出会います。
葉は似ているが花の様子が少し違う。
調べると、トウゴクサバノオのようです。
初めて見ることが出来ました。
白い花びらのように見えるのは萼片。黄色い軍配状の部分が花弁。
真ん中の白い部分に雄しべと雌しべがあります。


トウゴクサバノオ
マウスを合わせると花を拡大

アブラチャン
マウスを合わせると花を拡大


キブシ





車道に出た後は、舗装道路をバス停まで歩きます。結構長い・・・
途中にダンコウバイ。
日の良く当たる原っぱにはヘビイチゴとカキドオシ、ナツトウダイも伸びてきています。
ムラサキケマンもきれいでした。

ダンコウバイ

カキドオシ

ナツトウダイ

ムラサキケマン
マウスを合わせると花を拡大





日向薬師バス停まで到着。
まだ13時前ですが、足の調子のこともあり、今日はこれで帰ることにします。
それなりに花を楽しめて良かったとは思うのですが、何しろ寝坊ドタキャンの上での山行ですのでスッキリしません・・・

大友さん、青木さん、本当に申し訳ありませんでした。