2006年4月16日 湯ノ丸山 (みろく個人山行)
初めてのピッケル

今回は、みろく山の会のメンバーで個人山行として湯ノ丸山に雪上訓練に行ってきました。

初めてのテント、初めてのシュラフ、初めての12本アイゼン、初めてのピッケル、そして初めての雪山。

何もかも初めてだらけの経験をして、そして無事に帰ってきました。





15日夜に横浜方面から車2台で出発。途中休憩を挟み湯ノ丸近くの道の駅でテントを張らせて頂きました。

6人用テントの中で明日の好天を願って乾杯。
24時前に就寝。
初めてのシュラフは快適ですが、折からの強風にフライの音がうるさい。
そのうち、雨にたたかれる音が聞こえてきます。
明日はどうなることかと思いながらいつの間にか夢の中・・・

4時半頃フライを叩く雨にしては乾いた音で目が覚める。
雪のようです。5時起床。天気は曇天。雲が低い。
お湯を沸かし朝食を摂り、テントを片付けてから湯ノ丸山に向けて出発。




テントでお休み
7時過ぎに到着した湯ノ丸スキー場はすでに今期の営業が終わっており、人影はほとんど無い。
昨日からの雪は2cmほど積もったようだ。
荷物をアタックザックに詰め替えて訓練場所に出発。
ちなみに、私はアタックザックの意味を勘違いし、15リットルのザックを持ってゆき失笑を買う。
仕方がないので60リットルザックから不要物を降ろし、情けなくなったザックを背負いました。

湯ノ丸スキー場に到着

これから訓練する
ゲレンデ





湯ノ丸山方向のゲレンデの急勾配部分を目指して登る。早速キックステップの練習。
直登、トラバース、下降。
結構足に力が必要。
ちなみにゲレンデは10cmほど下はアイスバーンになっており、蹴りすぎると足が痛い。

下りが駆け足で下りられるようになったところで、ピッケルの登場。
まずは仰向けに倒れたときの滑落停止の練習。
私はすぐ足先を上げておくのを忘れる。
また、ピックばかり押しつけてしまい、スピッツェ側を引き上げるのも忘れる。
駆け足で加速を付け思いっきりひっくり返って試してみるが、しゃきっとはなかなか決まらない。
とりあえず少しは形になったところで、一旦休憩。


滑落停止の練習

駆け下りて飛び込んで見る


このあと、アイゼンを付けて上り下りトラバースそして急勾配での歩行練習。
新品のアイゼンは締め付けがなかなかしっかりと出来ず緩みがちになる。
次回はしっかりと締めなくちゃ。

12本爪アイゼンを装着
そして今度は、またピッケルを使い、下りでうつぶせに倒れた際の滑落停止の練習。
こういうときは腹が出ていると滑りやすい・・・
バンザイをしてピックを突き刺すとくるっと回る。
ちょっとおもしろい。

うつぶせで滑落停止
そしてグリセードの見本を見せてもらう。
膝に負担が大きそうで、きっと私には無理!


グリセード





さんざん滑り止まり登ってようやく昼食。

腹が落ち着いたところで、12時に湯ノ丸に向け出発。
ゲレンデは足元がしっかりしており登り易いが、ゴンドラが終わったあたりからは雪山に変わる。
体重のある私は時々ズボッと足が埋まる。
フラットな雪道を歩き、12時30分に湯ノ丸山の足元に到着。

湯ノ丸山に向けて

湯ノ丸山の足元に到着


これから勾配がきつくなる。
交代でキックステップしながら、足跡のない場所を進む。
私の番が来てトップに立ったが、三歩のうち一歩は、キックステップの跡に足を乗せるとそのまま膝まで沈んでしまい、後続の人たちの足場にならない。
情けない・・・
13時20分、何とか頂上に到着。午前中の曇天からうってかわり、気持ちの良い眺め。登ったんだなあという実感が湧いてきます。


湯ノ丸山から南を望む





湯ノ丸山から浅間山方面を望む




これが私

みんなで





記念写真を撮って、13時30分下ることにします。
下りるのは早い。おもしろい。まさに滑るように下ります。
しかし、間違って灌木の近くを通ると底が抜け、ズボッと潜ってしまいます。
また、時折口を開けている雪の下の川の流れにも注意します。
あまりのスピードに時々足休めをしながら下り、13時55分、湯ノ丸山の足元に到着。
結局、50分かけて登ったところを、足休め込みで25分で下りてきました。
あー、気持ちよかった。
ゲレンデを下り駐車場に戻ったのが14時15分。


片づけをしてから、麓の温泉でさっぱりしたあと、横浜に無事戻りました。

温泉でさっぱり





今回の山行は、正直言って、おもしろかった!!!です。
一人で登っている頃は、まさか自分がピッケルをもって登るなんて想像もしていませんでした。
こんな機会を与えて下さったみろく山の会と河野さん、平林さんに感謝します。
どうもありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
そして、学んだことを伝えられるように努力します。

本当にどうもありがとうございました。