2006年11月5日 雨山峠〜鍋割山 (単独)
檜岳山稜と鍋割山稜をつなぐ



08.20寄大橋08.24〜09.46鍋割峠分岐〜10.20雨山峠10.30〜11.02茅ノ木棚沢ノ頭
〜11.20鍋割峠〜11.50鍋割山12.25〜12.50小丸尾根分岐〜14.07二俣〜15.05大倉

 みろく山の会に入ってから、丹沢のいろいろな尾根も歩くようになった。仙ノ倉で亡くなった安室さんと今年の3月に行った、丹沢湖の畔の神縄から日影山・秦野峠を通って檜岳に至る山行もその一つだった。このときは雨山峠から寄に下りたので、それ以前に歩いていた鍋割山稜へ至る道が未達成であるのが気になっていた。
ただ、このコースは昭文社の地図でマル危マークが二つ付く鎖場があるようで、1人で行くのは危ないかなと思っていたのだった。
そう思いながらも、今年の夏には沢山行も参加するようになり、今月からは幕岩スクールにも参加することにしているので、そろそろ挑戦しても良い頃かなと考え、いよいよ本日向かうことにした。

このところ本業が忙しく疲れ気味なので、いつもよりは遅い出発とし、7時50分に新松田に到着。8時過ぎのバスを待っていたが、後に並んだ女性の3人組が同じコースを行くというので、誘って寄大橋までタクシーで行くことにした。

 寄大橋到着8時20分。約4000円を4人でワリカン。30分ほど儲けたかな。今年もコブクザクラが見事に咲いています。
クサギは、時期が遅かったのか萼は綺麗ですが真ん中の実がほとんど落ちていました。

寄大橋のコブクザクラ

クサギの実


三人と分かれて先にに出発。単独行動となります。寄沢沿いに歩いてゆきますが、そのうち河原歩きとなります。登山道と違って道がはっきりしていません。左岸をあるいているうちに行くべき方向を見失い、しばらくうろうろします。ようやく赤テープに気づき右岸に渡りました。この後は赤テープと標識に注意しながら進みます。ここで本日最初の鎖場。


道が無くなった・・・

最初の鎖場



リュウノウギク

ダイモンジソウ
ここにある看板は、「雨の時には寄方面に下りるな」と書いてあります。では、もう一度雨山峠に戻れと言うことでしょうか・・・
ひと尾根越えたところで鍋割峠との分岐に到着。ここにある看板には、「雨の時は雨山峠に登るな」と書いてあります。ということは、雨に遭うと、先ほどの看板との間で無限ループ状態になるって言うことですか・・
更にひと尾根を越えて雨山峠へ向かう沢に入ります。ここの看板は、「雨の時には十分注意して登れ」と書いてあります。ということは、ここまで来たのなら、仕方がないから気をつけて登ってねということなのでしょう。


冗談はさておき、更に行きます。
落ち葉が積もっていますが、水が多ければ楽しいナメ沢なんだろうなと思いながら登って行くと峠に出ますがこれは偽物。一旦下って登り返して本当の雨山峠に到着です。今年の初めに通ったはずなのにすっかり忘れているのは、前回が下りだったからなのか、はたまた疲れ切っていて周りを見る余裕がなかったからなのか・・・

小休止の後、いよいよ未知の登山道に入ります。
最初の急登のあとは、なだらかなではありますが痩せた尾根道です。
周りを見回す余裕も出てきました。紅葉がとても綺麗です。
第一の鎖場は、急な尾根にありました。
急ではありますが、ステップとしっかりした岩があるので鎖に掴まらなくても登って行けますが、左に切り返すところはちょっと怖い。

第一の鎖場

茅ノ木沢ノ頭を越えると、また鎖場が見えてきます。しかし、そこまでの道が切れ落ちてありません。どうやって下りるのかと木に掴まって眺めると、掴まっている木の根っこが梯子状になっておりそれをステップにして下りるのでした。さて二つめの鎖場は二段構えです。最初は緩い傾斜面に付いた鎖を登ります。緩いのですが、足元が崩れやすく掴まりどころがないのでしっかり鎖に掴まって体を起こして登って行きました。次に直線の溝の中の鎖をつかんで登ります。昔幼稚園にあった遊具のスロープを思い出しました。


根っこの階段

第二の鎖場下部

第二の鎖場上部

イワシャジン


ブナは落葉


これはハウチワカエデかな


鍋割峠の石仏

見事なブナの木

これで怖い場所は終わり。鍋割峠についたあとは、途中で景色を楽しみ、
鍋割山までひたすら登ります。



鍋割峠の直上からの眺め




鍋割山に着いたのは11時50分。残念ながらガスで眺望は望めませんでした。休んでいる間に雨山峠方面から登ってきた人は、20人程度。結構多いんですね。30分ほど休んだらすっかり寒くなってしまったので再び出発です。小丸経由で二俣に向かいます。
小丸尾根は人が少ないのでゆったりと下りることが出来ます。途中で膝の筋が弾かれるような切れるような痛みが出てきたので、久しぶりにダブルストックを取り出します。使っていなかったので中にアルミの錆が出ていました。たまには使わなくっちゃ・・・ストックを使うことで膝の痛みは引っ込み、久しぶりに楽しい下りを楽しむことが出来ました。意地を張ってストックを使わないのも善し悪しですね。
大倉に着いたのは15時ちょっと過ぎ。既に到着していたバスに乗り込み、自宅に帰ります。


鍋割山からの眺め

鍋割山稜のブナ林

小丸尾根のリンドウ

2週間山に行けず心配しましたが、体力は落ちていなかったようで、少しほっとしました。
来週からは幕岩教室が始まります。
今度は技術を磨いて、更に安全な山行を楽しめるようにしてゆきたいと思っています。