2007年2月3日〜4日 中級登山スクール第8日
(みろく山の会)
雨乞山から尾根歩き



 みろく山の会に入って約1年。この間に会主催のスクールを何度か受けた。初級登山スクール、中級登山スクール、鷹取山三点支持、沢入門教室、幕岩スクールなど。その中で、中級登山スクールを卒業していない。合計8回の講義の内、第7回を日程の勘違いで欠席してしまったからだ。第7回というのは第8回となる1泊2日の実技山行の準備のための打合せである。昨年は、後で打ち合わせ内容を聞いて第8回に参加したのだが、今年この第7回だけ出席しても余り意味がない。ということで、今年の第8回も併せて受講することとした。

 さて、第8課の2日目が実際の山行になる。大倉の山岳登山センターを出発し大倉尾根を小草平まで登り、下りは大倉高原から登山道を逸れて雨乞山にて自炊昼食とツェルト張りの訓練をしてから西山林道に降りて山岳登山センターに戻る。

 各10人弱の4班に分かれ出発する。昨年は前日に降った雪をキュッキュッと踏みしめながら足元を確認しながらの山行であったが、今年はとても暖かく、当然ながら登山道に雪はない。準備運動だけで十分に身体が温まり。初めから上着を脱いで登り始める。

 私たちは2番目に出発。みろく山の会のBランクのスピードで登る。30分ごとにトップを交代しスピードを体感する。若干早くなる傾向はあるが、ほぼ想定通りのタイムで登って行く。幾度か休み小草平に到着。30分ほど休んで同じ道を下る。雑事場から大倉高原方面に向かう。ここまでは良かったが、雨乞山への分岐が判らない。無線で、鉄塔を目標にしてルートを外れるという指示を受けるが、よく分からない。けっきょく分岐部分に案内の方を頼み、登山道を逸れ雨乞山へ向かった。踏み跡のないこのコースを歩いたことのある人が誰もいない9人の集団は、とりあえず尾根を歩けばいいだろうと進んで行くが、皆不安顔。無線で何度も確認し、結局迎えに来てもらい途中で合流。ほっと一安心。

 雨乞山山頂で野菜きのこラーメンを作り皆で食べる。具が多いとはいえ9人で5袋はやや少なかったか。ツェルトは、樹の間に張ったロープによる方法とストックを使った方法などを試してみた。実際使うような事態になったら頭から被るしかないねなどと話しながら、結構楽しんだ。

 雨乞山からの下りは当然ながら道があるわけではない。それぞれの班で方向を確認し地形を考えながら降りて行くが、結局私たちを含む後続3班はそれぞれ別の場所から林道に到達することとなった。道無き尾根の下降自体はおもしろかったが、目的地に向かうルートファインディングの訓練としては不充分だったか。ある一点を目的地と指定せず、線としての西山林道に出るという指示では、どのコースも正解のルートになってしまう。次回はポイントを定めていただけるとありがたいと思った。

 とはいえ、4班とも無事大倉に到着。私もようやく修了証を頂くことができた。幕岩スクールもあと2回で卒業。基本を身に付け安全登山を実践できるようこれからも頑張って行きたい。