2007年2月11日 大山〜三峰山〜辺室山
(みろく山の会)
大山西尾根とネクタイ尾根



秦野駅07.15=07.50諸戸08.05〜09.00休09.07〜09.40大山展望地09.48〜10.09石尊沢尾根分岐〜10.53石尊沢出会〜11.03唐沢峠11.35〜12.10(865m)12.13〜12.18不動尻分岐〜12.53大山三峰13.00〜14.10物見峠手前14.17〜14.27物見峠〜15.04辺室山〜15.40土山峠



 このところ仕事が忙しく緊張した毎日が続いている。夜もなかなか寝付かれず、気持ちが悪くなるほど酒を飲んで朦朧とした中で床にはいる。せっかく寝付いても2時過ぎに目覚めてしまい起床時刻まで寝床の中で鬱々としている。日曜出勤も重なった先々週は出社する気力も減退し、朝食後こたつに潜りグズグズしながら妻の励ましでようやく自宅を出ていた。しかし、週末に山に行って新鮮な空気を吸ってきたら何となく気持ちが軽くなり、何とかやってゆくことが出来た。その感激も3日は保たず再び鬱々。ということで、この日曜日も森の中をひたすら歩きリフレッシュしてきた。

 今回の山行は、昭文社の地図に載っていない諸戸尾根と石尊沢尾根(いわゆるネクタイ尾根)を通り、大山三峰から土山峠に向かうという結構きついコース。大山北尾根はまだ歩いたことが無かったため楽しみにしていた。


 秦野駅に集まったのは27人。タクシー6台に分乗して諸戸に向かいます。例年なら凍結してお尻を振りながら走るヤビツ峠も路肩の一部に雪が残っている程度。諸戸山林事務所前でストレッチを行った後登り始めます。

諸戸の看板
小さすぎて気づかない・・・

諸戸神社を左に見ながら
登り始めます


 カンスコロバシ沢を左に眺め右からの支沢に架かる腐りかかったような木橋を渡ると黄色い樹脂柱に「右12号鉄塔左13号鉄塔」の記載がある。ここは右に進みます。急勾配を登り諸戸尾根の尾根筋に出て暫く登ると「右12号鉄塔」の表示。右を望むと隣の尾根上に鉄塔が見える。反対側を見るとやはり沢の向こうに鉄塔が2基見えた。更に登ると左側が大きく崩れている。法面を保全しようというのか鹿柵の内側に植林してある。急勾配での作業は危険を伴い大変な作業であろう。

 諸戸尾根は大山西尾根とも呼ばれているようで、踏み跡は北に南に振れながら続いて行く。北面では地面がすっかり凍っており滑りやすい。慎重に登る。登りきって出たところは、大山の参道から展望地方向に別れて20m程の所。そのまま展望地へと進む。



 展望地で富士山と箱根方面、丹沢の山々を楽しんだ後、電波塔の左側を巻いて北尾根に入る。最初は急勾配の下り。少し残った雪が踏み固められアイスバーンになっている。樹に捕まりながら足元を確認し草地を選びながら降りて行く。しかし、ここを過ぎれば至ってのんびりとした楽しい尾根道。想像していたよりずっと歩きやすい。暫く行くと右手の樹に数本のネクタイがぶら下がっていた。ここが石尊沢尾根(ネクタイ尾根)の降り口になるようだ。ネクタイは4本ほど。くすんだ青系が多い。どうせなら真っ赤なリクルート色のネクタイが良いのにと言ったら、定年後来る人が多いから地味な色しかないと言われ思わず苦笑。
展望地からの富士山



展望地から丹沢の全景


大山北尾根は雪が残っている

ネクタイ尾根入口にはネクタイが掛かっている・・・


 途中急な部分もあったが、一部木階段などもあり歩き込まれている感じ。たどり着いた石尊沢の水は枯れていた。向かい側の急坂をジズザグに登ると唐沢峠。ここで大休止。

 先日遭難した親子孫の4人組は、この唐沢峠から私たちが登ってきた道を降りてしまい石尊沢に出て迷子になったと思われる。この道は一旦降りてしまえば沢からの登り口を見つけることは難しく、4人は途方に暮れたことだろう。唐沢峠からの道は、正式なコースを含め5方向。正式ルート以外の脇道には全て柵とロープが取り付けられており、進めないようにしてあった。また、道標もこの先を含めて新しいものが数カ所設けられてあった。たしかに、大山から降りてくると、この先の865mピークに登るよりは脇に降りたくなってしまう。せめて右側の脇道を降りていれば、キャンプ場の脇に出て広沢寺温泉で一風呂浴び、笑い話で帰れたものを・・・


立派なモミの木




石尊沢は枯れていた

唐沢峠の柵
石尊沢への降り口は閉鎖



不動尻への道も封鎖
 昼食後再び出発。大山三峰に向かう。途中珍しく若い男性達のグループに会う。不動尻分岐から物見峠までは鎖やら急坂やらで上り下りが大変。27人の大所帯では一つ一つを通過するのにどうしても時間がかかる。それでも皆滑ることなく確実に進んで行く。

 物見峠近道への分岐地点でタイムをチェック。うまくすれば1本前のバスに乗れる。1時間1本しかないバスに乗り遅れ更に1時間待つのは寂しい。と言うことで、いきなりハイペースの下山となる。早い早い、飛ぶように降りる。もう追いつくのに必死。それでも皆転ばないんだよなあ。バス到着時刻15分前に到着。ストレッチを行った後バスで本厚木に行き、しっかりと反省会も行ったのでした。


鎖場や痩せ尾根を歩く



三峰の三等三角点


三峰先の崩壊地


物見峠の黒岩方面通行止めの標識




 今回リーダーを務めていただいた森本さん、大友さん、どうもありがとうございました。一緒に歩いていただいた皆さん、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。

 森本さん!このコースおもしろい!
一人で初めて行くのでは不安だけれど、今回教えていただいて、バリエーションルートの楽しみを覚えてしまいました。迷子にならないよう地図をしっかり確認し楽しんで行きたいと思いますので、これからもご指導をよろしくお願いいたします。