2007年3月24日 皇居東御苑 (稲城野草散策の会)
春を迎えた樹木達

 4月も近づき春本番も間近となった。
一生懸命山に登るのも楽しいが、私の基本スタンスは「花を楽しむ」ことにある。
花の季節にはゆっくりと花巡りを楽しんでゆきたい。

 今回は、久しぶりの参加となるが、「稲城野草散策の会」で皇居東御苑を散策した。東御苑は、江戸城の本丸・二ノ丸を中心とした区域を市民に開放したもの。特に二ノ丸跡は、昭和天皇が武蔵野の雑木林を再現するために雑木を植樹ており、名札も付けてあって、いろいろな樹木を楽しむことが出来る。

 10時に大手門前集合。この時点で97人。途中からの合流者を含めると最終的には100人を越えるメンバーが揃ったようだ。入ってすぐの同心番所は、瓦の紋が葵と菊が混じり歴史の変遷を感じさせる。百人番所先の坂を上がれば本丸跡。遠方の天守台手前は大奥だったところ。少しは雰囲気を味わいたかったものだ。そこから汐見坂を下りれば二ノ丸跡。雑木林が楽しい。

 植物の観察は、まずは、サクラ。最後の花を咲かせているカンヒザクラ。今が満開のアマギヨシノ(オオシマ×エドヒガン)とコシノヒガンザク(キンキマメザクラ×エドヒガン)、コヒガンザクラ(マメザクラ×エドヒガン)。ソメイヨシノはまだ数輪。

 黄色い花を咲かせているのは、ヒュウガミズキとトサミズキ。トサミズキの方が花が大きく房も長い。そして早い時期の葯が紅い。

 立派なコブシもあった。コブシとハクモクレンはすぐに見分けが付くが、タムシバとの違いは、コブシの方が花の下に1枚托葉があること。

 また、タブノキの枝先の芽は大きくマテバシイのそれは小さい。

 あとは、シナマンサクとマンサク。写真はないが千鳥ヶ淵の方にはベニバナトキワマンサクもあった。

 下の方を見れば草も花を咲かせている。ムラサキケマン、キランソウ、バイモ、ヒメウズ。ハランの花は初めて見た。

 本当に楽しい一日でした。久しぶりにゆっくりと樹と花を楽しみ気持ちがゆったりとほぐれた気がしました。解説をしてくれたメリベさん、Taさん、どうもありがとうございました。特にメリベさんには、江戸城にまつわる歴史的な話も色々教えていただき、家に帰ってから嫁さんに知ったかぶりで自慢してしまいました。「ささやか」にも参加したかったのですが、所要の為参加できず申し訳ありませんでした。これからもよろしくお願いします。

 

大手門に集合

ベニカエデの花

イヌビワ

ミツマタ


カリン


キランソウ


同心番所の瓦は葵と菊が同居している


シナマンサク


ボケ


本丸跡の立派なケヤキ


バイモ


フッキソウ


ミスミソウ


シュンラン


クロモジ


コブシ

ムラサキケマン

タラの芽


アマギヨシノ




コヒガン


カンヒザクラ


ソメイヨシノは一分咲き


マンサク

ダンコウバイ

トサミズキ


ヒュウガミズキ


ニワウメ


ニワザクラ


ヤマツツジ


キュウリグサ


コナラの芽出し


コナラの発芽


コブシ


ヒメウズ


エノキにヤドリギ


ハランの花


(外来種の)クサフジ


千鳥ヶ淵近くの公園


ピンクのモクレン


クレマチス アルマンディー


ヤマザクラ







ツノハシバミ

シャガ


クヌギの花