2007年4月8日 中川尾根 (みろく山の会)
痩せ尾根は安全第一で進む








中川橋07.45〜08.07(450m)08.10〜08.42休08.45〜09.04戸沢の頭(遠見山)09.10〜09.22(876m)〜09.32大杉山09.36〜10.05(845m)〜10.34(956m)ヤヒチ沢ノ頭11.04〜11.47(926m)11.52〜12.35休12.39〜12.47ヤブ沢ノ頭12.59〜13.10板小屋沢ノ頭〜14.04箒沢公園橋
 今回は、私の行きたかった尾根のひとつである(仮称)中川尾根に行った。以前から行きたいとは思っていたが、地図読み山行をするぐらいの判りにくい尾根道を一人で行くのは少し怖かった。

 谷峨駅に集合したのは8人。タクシーで中川橋に向かう。橋を渡ると広い駐車場。その正面に取り付きの階段が笹に見え隠れしている。ストレッチをした後登り始める。

昨日の雨で濡れいる笹をかき分けながら階段を上ると杉の植林地。左に見える急登の尾根筋を、笹をつかみ樹を抱きながら登る。540m地点までたどり着き一息。

つかの間のなだらかな尾根道も再び急登となり戸沢の頭まで辿り着く。1時間で標高差500mを登って、ふくらはぎがパンパンになる。




中川橋の駐車場を出発


 戸沢ノ頭から大杉山まではなだらかな尾根道。但し、杉の植林地のため薄暗い場所が多く見通しもあまりきかない。

大杉山の山頂は鹿柵のすぐ脇に標識があった。目立たないため危うく通り過ぎてしまいそうになった。



戸沢の頭は「遠見山」とも呼ばれるようだ



大杉山までのなだらかな植林地



目立たない大杉山の三角点


ここからは雑木林の急傾斜を登ったり下ったり。痩せ尾根が多く、かつ、ザレた砂地となっているので足元に気をつけて進む。手足を動員して通過しなければならない場所も多い。

目の前に大きな頂が見えてくるとまた一気に100mあまりの標高を急登する。この956mピークでで昼食。樹に「弥七沢ノ頭」の私製プレートがある。

合間に散策すると、フデリンドウやムカゴネコノメ、タチツボスミレを見ることが出来た。


痩せ尾根を進む



ザレた尾根を慎重に進む



弥七沢ノ頭



ムカゴネコノメ



フデリンドウはまだ蕾



おなじみのタチツボスミレ


 昼食後、再び急な登り下りを繰り返す。さっきより更に状況は悪く、痩せ尾根のザレた急斜面は、周囲に樹が無いため掴み所がない。

露岩を掴めばグラグラする。落とさぬよう、滑らぬよう細心の注意を払いながら進む。926mピークでほっと一息。

10分ほどなだらかな尾根を登るとまた見上げるような急登。40分で標高差300mを登り切りヤブ沢ノ頭に到着。



ザレた急斜面を慎重に降りる


 

つかみ所のない急斜面を下り、
切れ落ちた尾根を下る



マメザクラは満開


ここからは一般登山道を下る。一般道だからと気を抜いて歩くと、すっかり疲れ果てた足は時々滑り、時々躓き、とても危なっかしい。何とか無事に箒沢公園橋に到着。

予定より2時間早く到着したので、ブナの湯に立ち寄りゆっくりと体をほぐしたのだった。当然ながら、おいしいビールをたっぷり楽しんだのは言うまでもない。



下りの登山道で見かけたエイザンスミレ


 今回もリーダーを務めていただいた森本さん、サブリーダーの和唐さん、どうもありがとうございました。
健脚の皆さん、次回ご一緒したときにはお手柔らかにお願いいたします。

今回のコースは、思っていたいたよりも厳しくきつかった。尾根の分岐でルートを間違えそうな場所が何カ所かあった。また、痩せてザレた傾斜はひとつ間違えば滑落の恐れがあるだけに、一人でこのコースを歩くのは危険なことだと感じた。

楽しくワクワクする未到の尾根歩きも、ひとつ間違えば皆に迷惑をかけ家族を悲しませることもあるのだと心に刻み、これからも安全登山を目指したい。