2007年5月13日 不老山山麓 (丹沢自然観察会)
林道の花をゆっくり観察



 今日は、丹沢自然観察会で不老山山麓へ。
昨年までは山頂まで登っていたが、林道沿いに多くの花を観察することが出来るので時間がかかり、山頂までゆくと時間がかかりすぎるため、林道をぐるりと廻ることとなった。


 駿河小山駅を出発し町営温泉前で体操。鮎沢川に沿って大きな道路を歩く。
途中の沢を渡る場所で、クワの実とアキグミ。クワの実は色づいてきたがまだ渋いようだ。
アキグミはナツグミとは違って花がに斑がない。









クワの実はまだ渋い



アキグミの花はナツグミと違って斑がない
 川沿いの大きな道路を離れ林道に向かう。
この道に沿った沢はペラペラヨメナでいっぱい。
花の色が少しずつ変化して見事な集団美を見せる。
ただの帰化植物とバカに出来ない見事さです。




 生土(いきど)林道に入った直後は、林床が湿っている。
カテンソウやケキツネノボタン、ミゾホウズキ、ユリワサビが薄暗い中に目立っていた。
ミヤマキケマンはもう終わりですね。
目の高さにはマルバウツギ、ケウツギも開き始めていた。


ミゾホウズキ



カテンソウ



マルバウツギ



ミヤマキケマン


 林道が高度を上げ沢から離れてくると周囲が乾燥してくる。
イヌガラシ、ミミナグサヘビイチゴ、ヒメフウロ、タニギキョウ、クワガタソウ、コナスビ、ミヤマハコベ、トウバナ、コメツブツメクサ、コウゾリナ。
ジシバリは柔らかくて美味しそう。
樹ではウツギ、ウツギ、ヤブデマリ、ツリバナを見た。

イヌガラシ


コメツブツメクサ


ヤブデマリ


ヘビイチゴ


ヒメフウロ


ミミナグサ


クワガタソウ


トウバナ



コウゾリナ



コナスビ


オオジシバリ


ツリバナ



ミツバウツギ


 いつもの鉄塔下で昼食。
周囲はウマノアシガタがいっぱい。
採集を免れたタラの芽も立派に育っていた。

ウマノアシガタ


 ここからもう少しあがりぐるっと回って中島林道を下って行く。
ヒメハギとアカネスミレ、タチツボスミレの紫色が綺麗。ニガイチゴも多く見かけた。


アカネスミレ



ヒメハギ



ニガイチゴ


 途中でハコネウツギとケウツギの大きな樹が並んでいた。
色の配置が見事。
仙人の広場を過ぎて少しの間、山道を歩く。
クルマムグラとフタリシズカ。
ウツギの花も近くで見ることが出来た。


クルマムグラ



ウツギ


ハコネウツギ



ケウツギ


金時公園手前のピーク付近はシャガの大群落。
向かいの山を眺めれば、ミズキの花をバックに藤が綺麗に咲いていた。
ここで、初めてカスマグサを見ることが出来た。
近くに咲いているスズメノエンドウ、カラスノエンドウと比較することも出来て大いに楽しめた。
公園手前では、コゴメウツギも咲き始めており、イカリソウも最後の花を頑張って咲かせていた。


カスマグサ


ミズキとフジ



コゴメウツギ


今回は、山頂には行かないが、その分ゆっくりと観察することが出来て多くの花を楽しむことが出来た。
ピークハントも楽しいが、ゆっくり花を楽しむ山行も素晴らしいものがある。
これからも山と花を楽しんで行きたい。