2007年9月24日
書策新道〜塔ノ岳
台風の爪痕を確認


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、数値地図50000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)

0730大倉0735〜0840新茅荘〜0855戸沢派出所0902〜0947水無川本谷F5上0952〜1043書策小屋1048〜1134塔ノ岳1200〜1354大倉



 今日は9月初めに行こうと思っていたのにさぼっていた書策新道を行くことにした。

 大倉から戸沢林道を一時間半ひたすら歩いて戸沢の駐在所まで到着する。途中、滝沢園分岐と新茅荘先で「車両通行止」の標識。何カ所かあった土砂流出や崩壊箇所は片付けられていた。ただ、新茅ノ沢すぐ先のクランクする場所では路肩が崩壊しており、何とか車が通れるようにはしてあったが路肩はかなり痛んでおり関係者以外は車を乗り入れるのを控えた方がよいようだ。


風の吊り橋を渡る
空は曇天


滝沢園分岐に
車両通行止表示


新茅ノ沢のすぐ先で
路肩が崩壊


上部の路盤も
ずいぶん痛んでいる


新茅荘先にも
車両通行止表示


戸沢の派出所と休憩所



戸沢の休憩所で一息ついていると派出所に県警の方が詰めに来られた。挨拶をしてから出発する。天神尾根分岐までは水流ですっかりえぐられて大きな溝が通ったガレガレの道になっている。本谷山荘前の水流があふれて方向を変え道の中央を流れてしまったのだろう。源次郎沢を横断し本谷沿いを進みすぐに左側の尾根を登る道にはいる。思ったよりしっかりした道が続いている。しかし、沢を横断するところは、流出した土砂により道が埋まっているか逆に削られてしまっているかで道が無くなっている。赤スプレーでルートの目印が付けられている。最近どなたかがマーキングされたようだ。ほとんどの場所は気をつければ問題なく通過できるが、本谷F5が見えた先では大きく崩れ、足元が不安定な上以前から張ってあったと思われるロープの高さが相対的に高くなってしまい、背が低いと手が届かないほどの位置になっているので注意が必要。また、本谷に降りる部分もトラロープがぶら下がっているのだが2m弱の段差に足場が無く河原に降りるのに若干苦労する。


ずれて傾いた木橋


沢を横断
その1


沢を横断その4
ここが一番ひどい


沢を横断
その2


沢を横断その3


沢を横断
その5


本谷への降り口
2m程の段差


本谷の上流を望む



河原で一休みした後再び出発。急勾配を登ると見晴らしの良い尾根筋を進む。暫くすると小さな沢を渡る。上には綺麗な滝。「白龍の滝」のようだ。更に進むと沢に突き当たる。セドノ沢左俣だろう。左岸を見ても道がない。よく見ると沢上部に赤ペンキ。「おいおい滝登りかよ」と思いながらえっちらこと登る。沢靴では簡単に登れる濡れた岩場だが登山靴では意外と滑る。足元に気をつけながら暫く登るとようやく右側に登山道が現れる。この頃から霧とも雨ともつかないものが降ってくる。ぬかるんでどろどろになった細くえぐれた道を進むとズボンの裾は内外ともドロドロ、靴もドロドロ。ようやく表尾根まで辿り着き、雨を避けて休憩しようと書策小屋を覗いたが既に人が休めるという雰囲気ではない。この小屋といい塔ノ岳の日の出山荘といいこれからどうするつもりなのだろう。そういえば新大日小屋も開いているのを見たことがないなあ。


白龍の滝を望む


セドノ沢左俣を登る(その1)


セドノ沢左俣を登る(その2)


セドノ沢左俣に流れ込む小滝


二俣の右側の更に右側に登山道が現れる



霧の中、表尾根を進む。路傍にはアズマヤマアザミの群落。時折フジアザミが大きな花を咲かせている。塔ノ岳に到着したのは11時半。霧は少し晴れてきて時折不動ノ峰が見える。昼食後大倉尾根を一直線に降りる。足元が濡れているので滑るのが怖く、申し訳ないがストックを使わせてもらった。14時前にバス停に到着。自宅に帰って体重計に乗ったら大台を500g割っていたが、その後ビールを飲んでチャラになりました。


アズマヤマアザミの群落


花の立派なフジアザミ


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図50000(地図画像)、
数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)