2007年11月3日
日向山〜鞍掛山
真白い奇岩と見事な滝


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)


0600矢立石0620〜0830日向山・雁ヶ原0845〜0937駒岩0940〜鞍掛山〜1030展望台1100〜1146駒岩〜1312雁ヶ原1325〜1403錦滝〜1442不動滝〜1600駒ヶ岳神社〜1610駐車場



今回はみろく山の会の山行で南アルプスの麓にある日向山・鞍掛山に行く。

前日の20時に八王子駅集合。貸切バスに乗車して出発。道の駅白州で時間調整・朝食の後、登山口である矢立石に向かった。バスは曲がりくねった林道を登って行くが途中で立木がじゃまをして曲がり切れない。仕方なくバスを下りて進むと直ぐに矢立石であった。

準備をして出発。あたりは唐松の黄葉。登り始めてすぐに炭焼窯の跡。途中でお見かけした石仏は観音様だろうか。
頂上近くで雨量観測所。柱の先の受桝は判るのだが、奥においてある四角いマット状のものはどのような意味があるのだろう。

少し行くと三角点。1659.6m。日向山は更に少し登ったところ。頂上という感じではなく、その先の白砂の「砂丘」の土手と言った感じ。


矢立石の登山口


炭焼窯の跡


途中の石仏様


日向山手前の三角点


唐松の黄葉


頂上手前の雨量観測所


土手を越えて目の前にした白砂の砂丘地帯が雁ヶ原。石英質の奇岩がそびえ立つ。
足元は硅砂が深く敷き詰められている。まさに奇怪である。遠くを見渡すと北東に八ヶ岳。南には雪を被った駒ヶ岳と鳳凰三山を望む。


土手のような
最高標高点


砂丘の中に立つ日向山の標識奥に駒ヶ岳が見える

 
雁ヶ原の奇岩達

雁ヶ原から北方面を展望


風景に感激した後、鞍掛山に向けて進む。硅砂の法面をザクザクと進む。その先はヤセ尾根の部分も多い。判りづらい分岐点(駒岩)はGPSで位置を確認。探すと木の幹に小さな名札が取り付けてあった。

周囲を見ると南側に下る踏み跡があったのでそちらに進む。鞍掛山へは一旦急勾配を高さ100mほど下る。鞍部に辿り着くと目の前に大岩。右側にテープがあったのでそちらに進む。崩れかかった部分や急勾配の部分があり気を抜くことが出来ない。ようやくたどり着いた山頂には幹に札が取り付けてあるだけで展望が効かない。

その先に展望台があるということなので下って行く。地図では南に下るということだが、実際に歩いてみると尾根を南に下り、途中から左に曲がって隣のコブに登ると言う感じ。辿り着くと突然に視界が開ける。

目の前にそびえ立つ駒ヶ岳の大きさにビックリ。左手には遠く富士山も望むことが出来た。ここで昼食とする。


雁ヶ原を下る


尾根の紅葉


ヤセ尾根を歩く


駒岩の小さな標識


鞍掛山への急登


鞍掛山の標識も小さい


展望台の「鞍掛山二代開山三十年記念」の碑


展望台全景

鞍掛山展望台から南方面を望む


大きな姿の駒ヶ岳


鳳凰三山の左手には富士山が顔を出していた


戻り道は先程の急勾配を下ることになる。足元に注意し落石を起こさないように下る。駒岩への登り返しも、さっき通ったばかりなのにもう踏み跡が判りにくくなってしまっている。何とか、駒岩に辿り着き雁ヶ原へ戻る。

ここから南へ下り錦滝に向かう。ハイキングコースとしては立入禁止となっているが、昭文社の地図では赤実線である。確かにスニーカーのお気楽ハイクでは危なそうなところが何カ所かある。木製の階段なども手入れされないまま崩れており足元が不安定。しかし、登山道であると思えば至極普通の道だ。錦滝を眺め林道に出る。

更に不動滝方面に下るべく、林道を南に進むが、既に廃道といっても良いほど荒れている。不安になりながら進んでゆくと、途中で全面に渡り延長10mほど崩壊して道が無くなっている。渡るのを躊躇したが、削り取られて岩がむき出しになった斜面に踏み跡が残っている。気をつけて通り抜け少し進むと不動滝方面への案内標識があった。そこから先の「元」ハイキングコースも、所々で道は崩れ、階段は腐り「一般」登山道並の姿になっていた。


錦滝への荒れた登山道

途中は紅葉が美しい


錦滝に到着


崩壊した林道の先に不動滝への下り口の標識


腐りかかった木階段を下りる


崩れて道が無くなっている


辿り着いた吊り橋から見た不動滝は大きく立派で感激。
尾白川渓谷を左に眺めながら山腹の道を進む。途中で渓谷沿いに滝を楽しめる遊歩道への分岐点にたどりついたが、1時間ほど余計にかかりそうなので今回は断念。そのまま山腹の道を進んだ。駒ヶ岳への登山道を右側に見ながら下り、谷を横断すると駒ヶ岳神社。参拝して少し進むとようやくバスの待つ駐車場に到着したのでした。


不動滝

支沢の流れ


渓谷を眺める


黄葉が夕日を透かして輝いている


駒ヶ岳への登山道入口


駒ヶ岳神社脇の碑


全行程9時間近い道程を何とか無事に歩き通すことが出来てほっとしたが、渓谷の全てを楽しめなかったのは残念。
次の機会には余裕を持って、サントリーの工場見学+ウイスキーの試飲も組み込んで楽しみたいと思います。