2007年11月24日
大日沢
今年最後の沢登り


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)

0700本厚木駅0705−0750塩水橋0800〜0855林道終点(渓装)0920〜0950小ゴルジュ〜1000休(800m)1010〜1023大日沢出合1028〜1055休(1020m)1116〜1119F1(6m)〜1140F2(5m)〜1155F3(3段12m)1243〜1254休(1234m)1305〜1325尾根に出る〜1330新大日茶屋(渓装解)1350〜(書策新道)〜1530作治小屋〜1650大倉







今回は、みろく山の会2006年沢入門教室同期の仲間と表尾根の北側の本谷川大日沢を遡行する。



本厚木駅集合。
タクシーで塩水橋まで行くと道路際は車で一杯。
ゲート前で準備運動の後出発。
林道終点まで着いたところで渓装。
いきなりの堰堤は右の岩を登る。
落ち葉が溜まって滑りやすいが払ってしまえばしっかりした岩だ。

最初のゴルジュ


巻き道からゴルジュを見下ろす

右から入ってくる三角沢を眺め、少し行くと立派なゴルジュが構えている。
登れそうな気もするのだが、ずぶ濡れになるのがいやなので、少し戻って右から小さく巻く。

大日沢
程なくして二俣。大日沢の出合だ。水量の少ない左の大日沢を進む。
ほとんど伏流となっており、大きな岩のゴロゴロした河原が続く。9月の大雨で痛んだ状態がそのままで、小さな石も大きな石も安定していないものが多く足を載せるのに気を遣う。それでも時々崩れてしまい足下をすくわれる。

オバケ沢


左が大日沢、右がオバケ沢


河原には雪が積もっていた

F1

1時間近く歩いてようやく最初の涸滝。
川を塞ぐように大きな岩が構えている。
左側からあっさりと登る。

ジグザグの壁


正面奥左がF2

20分ほど進むと正面にジグザグの壁。
登り切った先が行き止まりなのかと思ったら、左側に幅広い涸滝。
ロープを出して左から登る。
さらに15分ほど進むと真正面に大きな一枚岩。
と思って近づくと二重壁になっており、右下から左上にかけて3段に枯滝が連なっている。
1段目は難なく通過。
2段目は落ち葉を払うとそれなりに足がかりがあるので、先頭でそっと登る。
さらにロープを引いて5m程の3段目を登ろうとするが足がかりが細かすぎて2m近く登ったところで足が何度か滑り怖くなってしまってそれ以上どうしても先に行けない。
行き詰まってしまった。
申し訳なかったが一人に巻き上がってもらい、腰のロープを渡してフィックスを張ってもらってようやくプルージックで登った。
とても格好悪かった。
やるのなら最後までやり遂げなくてはならないのだが、恐怖が先に立ってしまい身動きがとれなくなってしまった。
これからの反省点だ。
ここで全員通過するのに1時間近くを要してしまった。


正面に大きな岩壁


1段目の滝


2段目と3段目の滝を上から見る

ここから先は、枯滝登りのような岩登りのような急傾斜が続く。
手と足を使って、結構おもしろい。
ただ、日が当たってゆるんだ左岸から時折落石があるのが怖い。
最後は笹原をジグザグに登って新大日西側の鞍部に到着。
新大日茶屋で渓装を解く。
新大日茶屋が営業しているのを初めて見た。



新大日茶屋は営業中でした


白龍の滝

休憩後書策小屋から書策新道に向かう。
以前一人で登った時には心細かったが、皆と楽しく下ることが出来た。
滝の横断もガレ場の通過もそれなりに楽しい。
しかし、作治小屋に着いてから大倉までの林道歩きには参った。
1時間半ただただ車道を歩く。
疲れた足は力が抜けて、今まで何ともなかった石につまずき足を挫く。
唯一の救いは夕日に輝く名残の紅葉だった。
薄暗くなった17時前にようやく大倉に到着。
渋沢駅前で今年の沢納め反省会を行ったのでした。

書策新道に入る


書策新道からの紅葉


戸沢林道からの紅葉

今回も企画をしていただいた戸田さん、どうもありがとうございました。
そして一緒に遡行された皆さん、来年もよろしくお願いいたします。