2008年2月10日
栂立尾根
雪を楽しむも、また途中撤退・・・


この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)


本厚木駅バス停0650〜(上煤ヶ谷乗換)〜0750宮ヶ瀬バス停0758〜0850金沢橋0855〜094232号鉄塔0945〜0947(531m)〜1047六百沢ノ頭(732m)1050〜1144栂立ノ頭(849m・撤退を決める)1155〜1220六百沢ノ頭1235〜1325金沢橋〜1413宮ヶ瀬バス停




今日は、2日間かけて栂立尾根から丹沢山、塔ノ岳、鍋割山を廻ろうと計画して家を出た。

本厚木から始発の宮ヶ瀬行バスに乗る。チェーンなしなので心配したら、上煤ヶ谷で乗り換えてもらうそうだ。上煤ヶ谷に到着して車内でしばらく待っていると、ひとまわり小さいバスが前輪後輪ともチェーンを付けて到着。上煤ヶ谷までのバス代を支払い、その後は運賃を取らないという太っ腹の神奈中バスであった。


やまびこ大橋から宮ヶ瀬湖を望む
左が仏果山、右が大山三峰方面



乗り換えた神奈中バス
前輪後輪ともチェーンを装着


宮ヶ瀬から林道を歩く。今日入った新しい足跡がひとつ。これは途中でバードウオッチングの人のものと判明。その先は、昨晩の雪に埋もれた薄い足跡がひとつのみ。ほぼまっさら状態の林道を1時間ほど歩き金沢橋(カネザワバシと読む)に到着。


金沢橋から宮ヶ瀬湖を望む



ここからヤブの中を入山

渡りきってすぐ左側のヤブにつっこみ、尾根上まで笹をかき分けて進む。尾根に出れば多少の灌木はあるものの楽しい尾根歩き。最初の頃は10cm位の積雪だったが、そのうち膝上まで埋もれてくる。吹きだまりに嵌って胸まで埋もれてしまう場所もあった。急傾斜部分はキックステップで登ろうとしても身体ごとずり落ちてしまうような場所もある。なかなか進まず3歩前進2歩後退という感じ。それでも初めての深い雪が楽しい。732mピークから少し行ったところで下ってくる人とすれ違う。この先から又急登。



初めは雪も少なく少しがっかり


531mピーク近くから宮ヶ瀬湖を望む


段々雪が深くなる


雪の風紋
昨日は風が強かったようだ



栂立ノ頭から行けなかった尾根を眺める


ようやく栂立ノ頭(849m)に到着するも、この時点で12時近くなっている。尾根に入ってから既に3時間近くが経っている。

地図をにらみながら検討する。このまま登って行くと、本間ノ頭に到着するのはうまくいっても15時近くなる。さらに丹沢山まで向かおうとすると雪の状態にもよるだろうが、コースタイムの倍を見るとあと4時間つまり夜の7時過ぎに「みやま山荘」に到着することになる。

本間ノ頭から三叉路に下るにしてもやはり同じくらいの時間がかかるだろう。終バスは終わっているだろう。そして、これ以外のエスケープルートはない。

ということで、撤退を決断。来た道を下ることにした。

帰り道はサクサクと猛スピードで降りる


下りは早い。跳ねるように降りて行く。途中の昼食休憩を除けば、3時間で上った道を1時間で降りてしまった。

林道を歩いていると、先ほどすれ違った人が前を歩いている。追いついて話を聞くと、私と同じコースを予定して昨日のバスで入山したが、本間ノ頭手前で15時近くなったので、持っていたテントを使ってビバークしたそうだ。今朝起きて更なる積雪を見て、とても今日中に大倉まで抜けるのは無理だと判断し、先に進むのを諦め同じ道を戻ってきたとのことだった。

上部の状況は、ワカンを使っても膝上まで埋もれてしまうような状態だそうで、私がそのまま進んでいたら、きっと「みやま山荘」にもたどり着けずに尾根上を彷徨することになったんだろうなあ。まあ、勇気ある撤退と自分を慰めておこう・・・

これで、単独山行は、2回続けて途中撤退となってしまいました。
こういうのってくせになるんだよなあ。
2度あることは3度あるって言うしなあ・・・

もう少し鍛え直して無理無い計画で楽しむことにしましょう!