2008年3月29日
毛無山〜雨ヶ岳
この冬最後の雪道歩き





この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の
数値地図数値地図50000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。
(承認番号 平19総使、第184号)


900麓登山口0915〜09331合目〜19442合目〜0945不動滝0947〜10003合目〜10144合目休1019〜10325合目〜10476合目〜11017合目〜1104休1108〜11218合目〜11409合目〜1154毛無山1242〜1302大見山〜1333休1340〜1355タカデッキ〜1440雨ヶ岳1450〜1535アイゼン脱1542〜1550端足峠〜1610分岐〜1626A沢貯水池



今回はみろく山の会の会山行で、毛無山・雨ヶ岳に登る。
実は、みろく山の会に入会早々寝坊をしてドタキャンしてしまった因縁の山行だ。
今回は4時半に目覚まし時計をセット。無事に起きることが出来た。

電車を乗り継ぎ富士宮まで。駅からタクシー。40分ほどかかって麓登山口に到着。
ストレッチをしてから出発。

麓という場所は金の採掘で栄えたそうで、西にはまさに金山という山も存在する。
登山道そばには、精錬所跡の脇に鉱石の破砕機が残っていた。


麓金山精錬所跡


金鉱石破砕機

毛無山登山道は1合目から10合目(頂上)まで札が立っている。頂上まで2時間半なので、1合あたり15分かかる。

2合目を過ぎたところで不動滝展望台到着。
落差はとても大きいが如何せん水量が少なく派手さに欠ける。
このあたりにはカンアオイを沢山見かける。


沢は大栗石で護岸されていた


不動滝は落差は大きいが水量が今一歩


カンアオイの花が咲いている

登山道は、急登が続く。岩剥き出しで両手を使いながら登る場面も出てくる。8合目あたりから雪が現れてきて、9合目からは雪山登りとなる。表面はしっかりとしているが、私の体重には耐えられない部分もあって時々膝上まで潜ってしまう。


岩が露出する急登の登山道


5合目の年季の入った標識

毛無山頂上には一等三角点がある。標識を見つけてそのあたりを探ってみたが、肝心の標石は雪の下で見つけることは出来なかった。残念。
富士山は真正面に大きく座している。右を見れば駿河湾の向こうに伊豆半島がはっきりと見えた。ここで昼食。


毛無山頂上


一等三角点は雪の中


山頂からの眺め

カシミールで山座同定

休憩後、アイゼンを装着して雨ヶ岳に向かって進む。
尾根は笹藪なのだが、幸いにも雪に埋もれて歩きやすい。
ただ、その分だけ樹木の枝が低くなっており、顔や頭を叩かれる。


アイゼンを装着して雨ヶ岳に向かう


笹は雪の下
向こうにタカデッキ


毛無山を振り返る


タカデッキ手前で富士山

毛無山が遠くなる


タカデッキに到着
ダケカンバの疎林

タカデッキ手前の尾根で西側の展望が開ける。
南アルプスが一望。素晴らしい眺め。


タカデッキ手前から南アルプスを望む

カシミールで山座同定

タカデッキで足跡に誘われ北東方面の子尾根に入ってしまうが、すぐに気づき地図を確認して本来の道に戻る。
ここから急勾配。雪があるのでザクザクと楽しく下る。
鞍部から雨ヶ岳を眺めるとかなりの登り返しのようだったが、樹木の高さに騙されていた。意外と簡単に頂上にたどり着く。


急勾配をザクザク下る


もうすぐ雨ヶ岳


雨ヶ岳頂上


雨ヶ岳からの富士山

ここからまた急降下。雪は少なくなってきたが、その代わり凍り付いている部分が多い。
普段下るときは右足を先に降ろして下って行くのだが、右足を降ろした際にが何となく安定せず、何回か挫く。
仕方がないので左足から降ろすようにするのだがどうしてもぎこちなくなる。
挙げ句の果てに木の根に右のアイゼンを引っかけ、思いっきり前のめりに倒れる。
幸い笹の切り株が少なく、笹の葉で擦り傷を作っただけで済んだが、目を潰す一歩手前であった。
それを見ていたリーダーが皆にアイゼンを外すよう指示。
私も外したところ、右のアイゼンのスノープレートが外れかかってめくれ上がり、一本歯の下駄状態になっていた。
これでは右足が安定しないのが当たり前。危ないところであった。

端足峠で尾根からはずれA沢貯水池に向かう。
ここも急登だが、足捌きが復活したので難無く下ることが出来た。
貯水池前で最後の富士山を楽しみ、待っていてもらったタクシーに乗って富士宮駅に戻った。


雪は少なくなったが凍っていて滑りやすい


貯水池脇で最後の富士山を眺める

一日中良い天気で、心配していた強風にも遭わず、富士山と南アルプスに囲まれながら雪歩きを楽しめた素晴らしい山行でした。
リーダーの大友さん、西川さん、一緒に登ってくださった皆さん、どうもありがとうございました。