2008年10月5日
表妙義
鎖場を楽しむ



この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)

道の駅0525〜0530仁王門0540〜0620大文字0635〜0642辻〜0654奥の院〜0713見晴〜0745大のぞき〜0815天狗岩〜0830タルワキ沢のコル〜0850相馬岳0903〜1007堀切〜1120鷹返し1126〜1140鷹返し下懸垂下降1222〜1237東岳〜1258中之岳〜1355中ノ岳神社



今回は、みろく山の会の会山行で表妙義に行く。いつも上信越自動車道からその異様な山の姿を眺め畏怖を覚えていた場所だ。
本当に登り切れるか心配だったが気持ちを奮い立たせて参加した。

前日午後に横浜を2台の車で出発。15時に道の駅に到着。1台を中ノ岳駐車場に回送する。
途中で妙義ふるさと美術館にそこから見たあまりに奇怪でとても登れそうに思えない姿に改めてドキドキ!!
そのあと、中ノ岳駐車場から見た中之岳付近の鋭い岩峰の姿に更にドキドキ!!!
妙義ふれあいプラザもみじの湯に浸かりアルコールを少々入れて気持ちを落ち着ける。


ふるさと美術館から見た妙義山


駐車場から見た中之岳付近

翌日は、4時起床。5時半に出発。妙義神社山門横で準備体操。本殿は台風の被害で参拝できず、右脇の参道から大の字への登山道に入る。

いきなりの急登に息が切れる。ふくらはぎが熱くしびれてくる。急な鎖の路を通過し何とか尾根に辿り着く。路が左右に分かれ左が大の字への路。すぐに大の字に到着。迫る鎖場。垂直じゃないか。驚いていると、「これに驚いているようではこれから先に行けないね。」などと声がかかる。出来るだけ鎖を使わず岩のホールドを掴んで登る。下るときも左右をのぞき込み足元を確認しながら少しずつ下って行く。


妙義神社鳥居前で記念撮影


大の字への岩場を登る


大の字前で記念撮影

この後、更に急登を進み奥の院に到着。大の字とはスケールの違う大きな岩場を登る。ここから先も急登と鎖場が数限りなく登場。北アルプスの大キレットが怖いとかいう話とは訳が違う。本当にスリルあふれる岩場が続く。

荷物はずいぶん減らしてきたつもりだったが、途中からバテ始める。下りや岩場登りは問題ないのだが、急登に息が続かなくなる。鷹返しの手前でついに音を上げ、荷物の一部をリーダーに肩代わりしてもらう。恥ずかしい。とても恥ずかしかった。


見晴から裏妙義を望む
奥に浅間山が見える


ビビリ岩を乗り越す


大のぞき下の下り


ビビリ岩を登る


大のぞき下の下り

何とか息を吹き返し、鷹返しの鎖場を登りきる。ここから先は、今までのような切り立った壁面にもかかわらず鎖のついていない場所が増えてくる。ホールド・スタンスを確認し一歩一歩確実に登る。

最後の中之岳を登りきればあとは下るだけ。ようやく気持ちも和み、食べ物が口にはいるようになる。


鷹返し手前から今まで歩いた尾根を振り返る


鷹返し先の下りの岩壁
懸垂下降で下るが途中で空中懸垂となる


東岳を振り返る


中之岳を下る


中之岳下りの岩場

中之岳神社にお参りし、大国神社にたどり着いたら、紅白の垂れ幕が張ってある。聞くと出雲大社の宮司様がお見えになったそうだ。出雲大社にお参りさせていただいた先月からのご縁が続いているようでとても嬉しかった。

帰りは混まないうちにと、温泉にも入らず夕食も摂らずにまっすぐ帰る。はっきり言って思考能力が無くなっていた。それでも自宅に帰り一風呂浴びてビールを飲んだら落ち着いた。皆に迷惑は掛けてしまったが、山行自体はとても充実したもので良い経験をさせていただいた。


中之岳から最後の下りの鎖場


大黒神社の大きな大黒様の後に
今まで歩いてきた岩峰が見える


今回無事に山行を終えられたのも、企画していただいたリーダー、サブリーダーと参加されたメンバーの方々のおかげです。
どうもありがとうございました。
バテてしまい本当に申し訳ありませんでした。鍛えて出直しますので、これからもよろしくお願いします。