2008年10月19日
赤石沢悪谷〜大ナゲシ
みろく山の会 両神合宿



0610赤岩橋0630〜06554mCS〜0726(860m)〜0821(1050m左)〜08332条10m大滝空中CS0925〜09302段10m大滝0940〜1025奥二俣〜1050稜線〜1107大ナゲシ下1142〜1155大ナゲシ(1532m)1200〜1218大ナゲシ下〜1251赤岩峠〜1430赤岩橋



今回はみろく山の会の岩・沢世話役会で企画した両神合宿に参加した。
前日に民宿に一泊。みんなで懇親会を楽しみ、翌日にそれぞれのコースを行く。
企画されたコースは赤岩尾根、赤岩沢、二子山中央稜、尾ノ内沢道の4コース。
私は赤岩沢から大ナゲシのコースに参加することにした。

18日に橋本を車で出発。宿泊先である民宿登人に到着したのは12時過ぎ。昼食を摂り更に車で進んで二子山の股峠登山口で下車する。ここから股峠までは5分ほど。二子山なので山頂は東岳と西岳の二つあるのだが、その後の懇親会の都合もあり東岳だけを登ることにした。

登り口は結構な急登。粘土質なので滑りやすい。壁がオーバーハングした崖を人工ステップと鎖を頼りに乗り越すと、今度は硬質の岩場が続く。ちょっとハラハラしながら何とか頂上に到着。眺めは最高。両神山を真正面に望み、右手には明日登る予定の大ナゲシが見える。ここから見る赤岩岳は、まるで槍ヶ岳のように尖った三角錐の形をしている。

下りは、乗る車が1台減ってしまったため、私ともうひとりが歩いて民宿側の登山道を下ることにした。しっかりした道だが、途中沢の中を歩くこともあって、それなりに楽しかった。到着すると既に宴会は始まっていた。遅れを取り戻すべくビールを煽り日本酒をゴクゴク。夕食時にはもうフラフラ。早々に床につく。そのまま朝までグーグー。


二子山西岳


双子山東岳


両神山方面


中央に赤岩岳


リンドウが満開


リュウノウギク?

翌日は4時起床。5時半出発。6時過ぎに赤岩橋に到着、渓装を整える。林道から赤岩沢沿いに100m程進むと右側に入渓点。いきなりゴルジュに入ったような印象。その後広くなるが大岩がゴロゴロするワイルドな景観が続く。途中のゴルジュも両岸が大きく切り立ち、ななかな見事。

大岩CSは下の隙間を潜る。
空中CSのある2条10m滝は、左側を登れるようだが釜が深い。今の季節は全身濡れるのは勘弁して欲しいので右側を高巻きする。この高巻き道も足元が悪く、ハーケン2枚を使いフィックスロープを張ってプルージックで何とか越えた。


大岩の間を登って行く


大岩を登攀


CSの下をくぐる


樋状の滝を登る


10m大滝のCS

大滝を高巻き


大きな岩たちを越える


稜線が近づいてきた


稜線まで大岩が続く


稜線への詰めは、ザレた急登。落石を起こさないよう前後を空けずに慎重に登るが、時折「ラク」の声がかかってしまう。

稜線から左手に大ナゲシ。こちら側に登り口はないので、反時計回りに切り立った岩場をトラバース。反対側に出たところで踏み跡に遭遇、昼食とする。

目の前には大ナゲシへの岩場。ザックをデポして登る。右経路はロープ、左経路は鎖。登りは右側を進む。。ロープを頼りすぎると岩に取りつけない。足元手元を確保しながら垂壁を左から右に乗り越して何とか登る。その後、少しヤブを進むと大ナゲシの岩場。勾配は緩くホールドはしっかりしているので、鎖を使わなくても昇降できる。


ざれた詰め


もうすぐ稜線


大ナゲシを巻く


大ナゲシの取り付き

大ナゲシ頂上からはとてもいい眺め。赤岩岳やその周辺は、スプレーで散らしたような紅葉黄葉に染まっている。昨日登った二子山も見えた。下りは、鎖場側を通るが、途中ハングした岩場があり、下りは付いてるのだが少々肝を冷やした。


大ナゲシ山頂


大ナゲシは三等三角点


両神山方面を望む


赤岩岳

再びザックを背負い、赤岩峠に向かう。時折日が差し、紅葉が映える。赤岩峠からはひたすらの下り。赤岩沢沿いに下って行く。途中見かけた樋状の滝は全部合わせたら落差30mは越えそうな見事さだった。


紅葉が始まっている


赤岩沢も大きな石がごろごろ

赤岩橋に到着したのは14時半。皆で山行が無事に終わったことを祝い、その後、麓にある国民宿舎の日帰り入浴を楽しむ。国民宿舎のある場所は上野村ということで、日航機墜落事故があった御巣鷹尾根は目の前の道を進んだところ。温泉に入っていた方の話によると、当時は警察や自衛隊の車両が頻繁に通行するため一般車両は通行止めとなって大変な騒ぎだったそうだ。入浴後、再び車で自宅に戻った。

今回リーダーを務めていただいた平林さん、小林さん、戸田さん、同行した頂いた皆さん、どうもありがとうございました。スリルある山行を無事終えることが出来て本当に楽しかったです。また機会がありましたらよろしくお願いいたします。