2008年11月22日
大栂南東尾根〜椿丸
菰釣山まであと少し


地図をクリックすると別画面で1:12500図を表示します。

千鳥橋0835〜0920(830m)0930〜1007富士見橋〜1015大栂南東尾根取付1025〜1130大栂1200〜1310織戸峠1315〜1340椿丸分岐〜1420山神峠〜1500クマ沢出合〜1530三保山荘〜1605浅瀬




今回は、大栂南東尾根を登る。私は、椿丸から織戸峠まで行ったことはあるが、その先の大栂から菰釣山までは未踏。この部分は数年前までは深い藪で踏み跡がはっきりしておらず、下りでは迷いやすいところらしい。今回はその一部を歩くことが出来る。

千鳥橋を8時半過ぎに出発。橋の上では水たまりに氷が張っていた。橋のすぐ南側の尾根突端に取り付き登り始める。いきなりの急登。830mピークでようやくなだらかな尾根になる。


千鳥橋の水たまりに氷が張っていた


千鳥橋すぐ南の尾根に取り付く


急登を登ると楽しい尾根に出る


林道に出る場所は林班128-129の場所

しばらく行くと林道に出る。林班128-129の表示のあるところだ。ここからしばらく林道を歩き、富士見峠から尾根筋にあがる。すぐにメインの林道に出る。

本当は真正面から取り付くようだが、崩壊気味で登りづらいので少し林道を右に進み緩傾斜の部分から支尾根に登る。そこは踏み跡がしっかりしておりそれをたどって行く。楽勝かと思えたがすぐに笹藪に突き当たる。巻道もないようなので強行突破して行く。よく見れば笹藪の足下にもうっすらと経路を見ることが出来た。

ひたすら尾根をたどって行けば大栂に到着。先日行ったショチクボノ頭に負けず劣らずの素晴らしいピーク。富士山、御正体山、菰釣山がよく見える。昼食後、織戸峠への下りに取りかかる。地図を見ても何箇所尾根の分岐がある。地形図とコンパス、目の前の地形を見比べながら慎重に進む。


大栂南東尾根から眺める富士山

笹藪をかき分け進む


ざれたやせ尾根も通る


大栂に到着


大栂は明るく開けたブナの林


大栂から左に御正体山、左に菰釣山を望む

もうすぐ織戸峠と思われるところで尾根が二つに分かれた。右っぽく見えるのだが、コンパスが指し示すのは左。しかし左に進むとまもなく目の前の尾根は谷に吸い込まれてしまった。ここで、皆で思案。仕方ないのでGPSでカンニング。おいおい、一つ尾根を間違えている。仕方なく、登り返す。結局、920m付近の三俣の尾根を左に行かなければならないのに、その尾根に気づかずまっすぐ中央の尾根を進んでしまっていたのだった。左に方向転換して下って行く。

無事に織戸峠を通過し椿丸分岐で一休みした後、山神峠まで進む。ここから、今日のメインイベントである山神沢の沢下りだ。はじめは泥のすり鉢を下って行く。泥が岩に変わり水が現れる。大きな滝はないが段差は多く足に負担がかかったため、右足が云うことをきかなくなり始める。荷重をかけると痛みを感じる前にストンと力が抜けてしまう。右足をロックするようにしてだましだまし下りて行くと、左からクマ沢が交わる。

ここから下は名前が悪沢と変わる。出合にそびえるコンクリートの塔状の建物は真下を通る水道のバルブだろうか。すぐ右下手に見えるタラップを登って管理歩道にはいる。尾根まで直登するのかと思ったら、ほぼ水平に斜面を巻いて行き、上から下りてきた尾根に交わった。ここから三保山荘を経由し浅瀬まで行く径は既に経験済み。ようやくたどり着いた浅瀬では既にタクシーが待っておられ、山北のさくら湯に直行。藪のダニと汗を流したのでした。


椿丸とススキ原


椿丸分岐から蛭ヶ岳方面を望む


山神峠に到着


山神沢を下る


クマ沢出合


水道のバルブのある塔


水道管理歩道を進む


三保山荘前の吊り橋


山は紅葉の盛り


夕滝は相変わらず見事な高低差を流れる

今回は織戸峠手前で道を間違えた。
920mあたりで尾根の分岐があると解っていたのに勢いに任せてまっすぐ下ってしまった。今後は、尾根の分岐では一旦停まり周囲を確認することを徹底したい。それにしてもGPSさん、遭難の危機を救ってくださりありがとうございました。