2009年1月3日
ヨモギ尾根〜烏尾尾根
身近で未踏だった尾根を歩く



地図をクリックすると別画面で1:12500図を表示します。

0815ヤビツ峠0823〜0922大山0935〜1000西沢ノ頭〜1010ミズヒノ頭〜1030一ノ沢峠分岐〜1123札掛〜1155(670m)1200〜1220(806m)〜1254ヨモギ平1308〜1355三ノ塔下地蔵前〜1418烏尾山1425〜1520新茅莊〜1550竜神の泉1555〜1620大倉



今日は今年最初の山行。
いつもならみろく山の会の初山行に参加するのだが、すっかり申し込みを忘れ、仕方がないので自分で計画を立てて登ることにする。但し、ゴール地点は大倉として、時間が合えば会山行の反省会に潜り込む予定だ。

前日に神奈中バスの営業所に電話したところ、ヤビツ峠まで行くとのこと。

秦野駅からヤビツ峠までバスで登り、とりあえずイタツミ尾根を大山へ向かう。道は乾燥して歩きやすい。頂上社にお参りをした後、周囲の方達に西側の見晴場を紹介し、皆で表尾根や富士山の絶景を楽しむ。


大山西側の見晴から富士山と丹沢を望む

電波塔の裏から植生保護柵の脚立を渡り北尾根にはいる。1年ぶりだが以前にも増して踏み跡がしっかりしてきたようだ。昨年末から架設されたモノレールは健在。また、10数メートルおきにピンクのテープが付いている。測量杭の目印のようだ。このため2年前に道を誤った場所も意識せずに正しいルートを歩くことが出来た。まあ、出来たというよりもルートの答えが書いてあるようなものでバリエーションルートの楽しみは半減・・・

ミズヒノ頭で西に方向転換、16号鉄塔の先で一ノ沢峠方面の経路と別れそのまま西に進み札掛に向かう。ようやくピンクのテープが無くなり地図を確認しながら進んで行く。踏み跡はいつの間にか南に向かって行く。667m経由で地獄沢の方に向かうようだ。あわててコンパスをを確認し西に方向転換して尾根を進む。


大山北尾根入口の脚立


昨年の雪が少し残っている


モノレールは健在


北尾根の踏み跡はしっかりしている


ネクタイ尾根のモノレール転換器


北尾根から後で登るヨモギ尾根を望む


16号鉄塔を見上げる


鉄塔標識


16号鉄塔から北(下り側)を望む


16号鉄塔から南面(上り側)を望む
ところがいつの間にか踏み跡が無くなってしまい、向かうべき札掛の建物がかなり右手に見える。先ほどのコンパスの確認がいい加減だったため、尾根を一つ間違えたようだ。一旦登り返し、途中からトラバース。予定の尾根に辿り着くとしっかりした踏み跡を発見。どこで間違えたのだろうか。気を取り直して再び下り始める。

踏み跡は予定していた尾根ではなく二俣に分かれた一つ南側の尾根に進む。更に進むと正面になだらかな尾根。しかし、このまま進むと札掛につながる沢から離れてしまう。よく見ると、右側に微かに急勾配の尾根形状を見つけた。そちらを下ると踏み跡が続いていた。


一ノ沢峠分岐の標石


誤って下った尾根


正しい下りルートの尾根
(当たり前だが見た目は変わらない・・・)


札掛に到着

ようやく林道に出て正面の吊り橋を渡る。今回唯一心配していたヨモギ尾根への取り付きだが、吊り橋の上から観察すると、タライゴヤ沢出合二俣の先の突端に踏み跡らしきものが見える。吊り橋を渡り河原に出て徒渉地点を探す。川幅は1m足らずなのだが、中央に転がる岩は赤茶けている。これが滑るんだよなあ。たった1mを這いつくばりながら渡る。

ヨモギ尾根の下部はヒノキの植林地。手入れがされており暗くはない。しかし急登がつらい。670m地点で右から尾根が合流する。ここから登って来るルートもあると後で教えられた。806mからもう一つ右側から尾根が入り、ブナ混じりのなだらかな楽しい尾根となってくる。970mのピークを過ぎると広い草原。ここが、ヨモギ平だ。ブナの疎林が美しい。新緑の頃に来たら綺麗だろう。ここで昼食。


札掛の吊り橋を渡る


ヨモギ尾根の取り付き
(右側がタライゴヤ沢)


ヨモギ尾根の植林地を登る


806mあたりの尾根

970mの尾根を見上げる


970mピークからヨモギ平を眺める


ヨモギ平


ブナの疎林が美しい


ブナの疎林


この森は諸戸家の森
植林地は水源協定林から細かく除外されている

ここからまた急登が始まる。1時間弱でなんとか表尾根のお地蔵さんの前に出る。もうヘトヘトだが、下るしかない。
普通なら三ノ塔尾根を下るところだが、今まで歩いたことのない烏尾山の尾根を下ることにする


三ノ塔尾根下のお地蔵様


お地蔵様の横から烏尾山を望む


これから下る烏尾尾根を望む


烏尾山から三ノ塔尾根を望む
目の前が烏尾尾根

ヒノキの植林地の中の経路をジグザグに進む。荒れてはいるがそれなりの手入れがされている。

大変な努力だろう。しかし750mの尾根の分岐から下は、手が入った形跡はなく、経路が削られ、ガレた沢のようになっている。無理して歩こうと思ったが、落石は起こしてしまうし四肢を使って下らなければならないところもある。途中であきらめ、脇の植林地の中を通ってようやく下ることが出来た。


烏尾尾根は急勾配のヒノキの植林地

750mの屈曲点
(ロープが張ってある)


ガレた経路


岩が露出し枯れ滝のようになっている

戸川林道に出てからは1時間近い林道歩き。水は既に飲み干してしまっており、喉が渇く。途中の竜神の泉でたっぷりと水を補給。大倉に辿り着いたのは日が沈んだ16時半近くになっていた。

ようやく戸川林道に出た


竜神の滝

ドングリ山荘に到着したら会山行のグループも丁度到着したところだった。一緒にストレッチをし、反省会にも参加させていただいた。

林道も含めれば18km近い行程でヘトヘトになったが、何とか歩き通すことが出来た。今年もこの勢いで楽しみたい。