2009年2月7日〜8日
赤岳
強風の為残念ながら途中撤退


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20090207
1010美濃戸口1033〜1145美濃戸山荘1200〜1417行者小屋
20090208
行者小屋0645〜0810文三郎道分岐0813〜0900行者小屋0945〜1027大滝分岐〜1045大滝1048〜1055大滝分岐〜1140美濃戸山荘1157〜1240美濃戸口



今回は行者小屋テント泊で赤岳に登る。


20090207

いつものスーパーあずさ1号で茅野まで行き、美濃戸口行きのバスに乗る。バス代は、900円のところ11人だったので団体割引で810円。ラッキー!

美濃戸口から美濃戸山荘までの林道は轍の部分に一部雪がない状態だったが、凍っている部分もあったので途中でアイゼンを装着する。美濃戸山荘手前で見事に雪化粧した阿弥陀岳を眺める。

美濃戸山荘から行者小屋までは南沢ルートを行く。踏み固められてよく締まったルートは私の体重でも踏み抜くことはない。

行者小屋に到着するともう沢山のテントが張ってある。少し離れた南東の平場に3棟分を確保する。土台作りに踏み固めようとするが、サラサラの雪はただ移動するだけでなかなか固まってくれない。仕方なく大概な所であきらめテントを張り、中に入って改めて下の雪を叩いて平らにする。

本日の夕食は石狩鍋。味噌と酒粕のスープは絶品だった。美味しい酒も頂いて気持ち良く就寝。


赤岳山荘手前で
阿弥陀岳が見えてくる


もうすぐ行者小屋
赤岳が見えてくる


行者小屋前にて
横岳から赤岳


テント場作り
大同心と小同心


行者小屋前から
赤岳


行者小屋前から
横岳



20090208

夜半に風が出始める。シュラフの下のマットが中途半端にずれており、身体が半分しか乗っていない。テントの風上の端に寝たので、マットをはずれた左半分の床面とテントの壁に当たっている側面が冷たい。何度も寝返りを打ちながら冷える部分をずらす。明け方から雪もぱらついてきたようで、ポトポトとテントを叩く音がする。

5時起床。外に出てみると、星のない空から小雪が舞い落ちている。昨日の鍋の残りにやはり残ったごはんを入れて雑炊にする。身体が温まって元気が出てくる。

不要な装備をテント内にデポし、身軽になって6時半出発。文三郎尾根への分岐に向かって登って行く。ルートが何本かに分かれて判りづらい。結局夏の登山道をはずれた中岳沢の中央を歩いていた様で、中岳への分岐あたりで気づき、右岸に着いている正規のルートに修正して文三郎道に取り付く。

文三郎道は結構な急登。途中のエキスパンドメタルの階段も殆どが雪の中。ようやく中岳への分岐に辿り着くが、風がとても強い。あとで調べたら、丁度寒冷前線が通過しているところだった様だ。赤岳に向かって進み始めるが、雪と風は止みそうになく、リーダーの判断で撤退することにした。

今来た道を下る。躓いて転げ落ちない等に注意しながら一歩一歩確実に踏み締めて行く。あれだけ風が強かったのに、樹林帯にはいると殆ど無風となる。ちょっと悔しい。


起床
雪が降っている・・・


出発準備中


文三郎道を進む


先の尾根を見上げる


ピッケルを刺すと雪が蒼く光っている


途中撤退しテント場に戻ってきた

テント場に戻ると、自分たちの付けた足跡が雪に埋まっていた。結構な降雪だった様だ。テントをたたみ下山する。途中から雪も止み青空が見えてくる。またちょっと悔しい。このままでは帰れない気分だったので、途中で大滝見物に寄り道することにした。

氷結した滝は蒼く光りとても美しい。しかし、足元に散らばるつららの欠片たちは近づくと危険であることを知らせてくれる。ピッケルで叩いてみるがとても硬い。何度もやってみようと思ったがアイスクライミングだけは遠慮しておこう。


大滝手前の滝
蒼い氷は硬い


大滝に向かう



大滝を正面から眺める



大滝はクライミングの最中
私には出来そうもない

登山道に戻り、美濃戸山荘にたどり着いた頃にはすっかり晴れ上がり、また阿弥陀岳がくっきりと見えてきた。美濃戸口発のバスに間に合いそうなので、昼食時間を調整して美濃戸口に向かう。片付け終わった頃にバスが到着し、無事茅野駅に向かう。

茅野駅到着が少し早くなったので、そば屋に入って生ビールと大もり蕎麦を頂く。美味しかった。


今回は風のため途中撤退となったが、それもまた良い経験だったと思う。中高年に無理は禁物。事故があれば今後に差し障る。次回は3月に地蔵尾根で赤岳から阿弥陀岳の予定だ。リベンジでルートをつなごう。