2009年4月4日〜5日
谷川岳
雪洞ビバーク訓練


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今回は、みろく山の会の雪山入門教室の最終回。
予備日を使って谷川岳に挑戦する。




20090404

東京駅から初めての上越新幹線。ちょっと嬉しい。
上毛高原駅下車、バスに乗って水上駅乗り継ぎで谷川岳ロープウェイ駅に到着。
途中の車窓から谷川岳のトマノ耳とオキノ耳が見えた。
谷川岳のトトロの顔のような形は700人以上を遭難させた魔の山とは思えないかわいらしい姿。
ロープウェイから見下ろせば、弛んだ皮膚のようにひび割れ崩れ落ちそうな雪面にドキドキ。

上越新幹線に乗ります


谷川岳ロープウェイ


抜こうに見えるのは白毛門


谷川岳が向こうに見える

天神平駅で装備を整えいよいよ出発。
八ヶ岳で経験したサラサラした雪とは違い、湿っぽくアイゼン団子が出来てしまい歩きづらい。
立派な雪庇があったり、急な下りがあったりで緊張しながら進む。
それでも予定のコースを順調に進み肩の小屋に到着。
テント泊の予定であったが、避難小屋が空いているので小屋泊とする。


急な下りを慎重に進む


熊穴から谷川岳を見上げる
積雪3.5mだった


肩の小屋に到着


肩の小屋から万太郎、仙ノ倉を望む

荷物をデポし、目の前に見えるトマノ耳に向かう。
トマノ耳で記念撮影。
仙ノ倉に向かって、亡くなった仲間の冥福を祈り黙祷。
オキノ耳まで行きたかったが、この後の訓練の予定もあり今回はパス。


トマノ耳を目指して上り始める


トマノ耳の到着


頂上で記念撮影


仙ノ倉に向かい黙祷を捧げる


頂上付近では雪庇にクラックが入っている


慎重に肩の小屋に戻る

小屋に戻ってから雪洞掘りの訓練。
皆が勝手に掘るものだから最初はうまく行かない。
スノーソーの使い方を教わり、雪の掻き出し方を実践する。
快適な雪洞を作るのは3時間くらいかかるようだ。

ただ、万が一遭難した際にはとにかく自分が死なないように雪洞を掘る必要がある。
「スコップの無い時はピッケル、コッヘル、食器、何でも使い、とにかく何とか潜り込める穴を掘って、風を避けるように」との指導を受けた。
この訓練が翌日役に立ってしまうとは・・・


ビバーク訓練で雪洞を掘りました


私には少し狭い気が・・・

夜は、皆で回転寿司。寿司が廻るのでなく、人間がテーブルの廻りを廻りながら頂く。
おもしろくて美味しかった。
暗くなる前に酒も飲みきってしまい、あきらめて就寝。


ごはんがうまく炊けました


回転寿司の準備中


食材はたくさんあります


回転寿司を美味しく頂きました




20090405

未明から風が強くなったようだ。外からものすごい音が響いてくる。
4時過ぎに我慢できずに起床。外は吹雪。10m先が見えない状態。
吹雪が落ち着くまで待機することとし、ノンビリと朝食、パッキング。
この後に事件は起こったが、それについてはまた別の機会に・・・

風が止み展望が回復したところで下山開始。
午前中の吹雪が信じられないほどの素晴らしい景色。
ゆっくり楽しみながら下る。


万太郎は新たな雪で化粧直し

このあたりかな


肩の小屋を出発
頑張ってくれた鐘を鳴らす




熊穴からトマノ耳を振り返る


昨日の難所ではFIXロープを張る

ロープウェイからタクシーを使い上毛高原駅へ。
「MAXたにがわ」に乗車するが、格好良い名前とは裏腹に各駅停車で、途中他の新幹線に抜かされる。ちょっとショック。



ということで、今回は大きなハプニングがあったが、皆無事に戻ってくることが出来てほっとした。
今回の経験を生かし、安全登山につなげたい。

最後に、今回とても努力をされたリーダー・メンバーの皆さん、どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。