2009年12月12日
由布岳
初めて九州の山を登る



0645正面登山口0704…0717遊歩道分岐0721…0750合野越0801…0910マタエ…0925西峰…0942マタエ…0955東峰1011…1020東登山口分岐…1140東登山口



今回は、仕事で大分に出張。
翌日の土曜日は真すぐ帰らずに由布岳に登ってから帰ることにしていた。
そんな話を、出張先の方にお話ししたら、現地の山好きの方が一緒に登っていただけることになった。

当日は、曇り空。別府温泉を6時発。東登山口に車を1台デポし、正面登山口に向かう。
九州の山は放牧が盛んで、野焼きの後の笹原が多く広がる。由布岳も多分に漏れず、西面は広大な原っぱが広がる。点々と生える樹木はカシワのようだ。関東ではあまり見かけないのでビックリ。笹原を進んで行くと案内板がある。ここから先は雑木林の中。遊歩道を右に分けて、だんだんと勾配がきつくなる登山道を進む。湯布院からの登山道の合流点である合野越に到着すると展望が開ける。湯布院の街が眼下に広がる。東側には九州の山並みが霞んで見える。


正面登山道から由布岳を望む


由布岳の案内図


合野越から飯盛ヶ城


湯布院の街が見える


合野越から東の空


東方面をカシミールで山座同定


更に登って行くと斜度が増し、登山道はジグザグに刻まれている。キリシマツツジの株が目立つようになってきた頃、上を見上げると何とゴツゴツした岩山が見えるではないか。由布岳の遠くから見えた優しそうな姿とは裏腹に、頂上付近は溶岩で出来た岩山の厳しさがたっぷりあふれている。

手も使いながらようやく火口の縁であるマタエに到着。火口は正面の東側が大きく崩れ馬蹄形になっており、西峰東峰が両側に聳え立っている。西峰へのルートは、最初から鎖場だ。リュックををデポし、西峰を往復する。途中からは霧の中で高度感は薄れたが、岩場は切り立っておりドキドキ。辿り着いた西峰は久しぶりの一等三角点『油布山』1538.26m。


山頂を見上げればゴツゴツした岩が見える


マタエから西峰を望む


マタエから東峰を望む


こんな登りや

こんな登りがあります


険しい岩肌に登山ルート


ようやく西峰に到着


西峰は久しぶりの一等三角点『油布山』1538.26m

マタエに戻り、東峰に向かう。こちらは先程よりも傾斜は緩く足だけで登ることが出来た。東峰で軽食を取りお鉢の半分を廻ったところで東登山口への下りに取りかかる。ここが意外と険しく、鎖場もほぼ垂直と感じるほどの壁を下ることになる。正面を向いたまま下ろうとして一瞬足を滑らせドキリ。後ろ向きに直って無事に下降出来た。


東峰頂上


東峰の祠


東峰の方位盤


東登山口へのルートの鎖場
ここでスリップ!

険しい下りが終われば、楽しい雑木林。ゆったりと九州の山を感じながら下った。

東登山口に到着したのは11時半。まだ大分空港からの最終便には時間があるので、九重の麓までドライブして星生温泉で汗を流し、さっぱりしてから帰路についた。

雑木林はとてもきれいで気持ち良い


星生温泉で汗を流す

ついでではあるが、途中立ち寄った水分峠は瀬戸内海と東シナ海を分ける分水嶺ポイント。現在みろく山の会で歩いている分水嶺シリーズで歩くことになるのは何十年後だろうか…

水分峠708mは瀬戸内海と東シナ海の分水嶺ポイント





今回は、大分の皆さんに案内していただき、楽しい山行を経験することが出来ました。
本当にありがとうございました。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。