2009年12月26日〜27日
阿弥陀岳・赤岳
冬の南八ヶ岳に再び



2009年12月26日

美濃戸口1000…1106美濃戸山荘1127…1417行者小屋

2009年12月27日

行者小屋0538…(中岳沢)…0730阿弥陀岳0746…0729中岳のコル0740…0905中岳0908…0915中岳東鞍部0925…0944文三郎道分岐…1017赤岳山頂…1020頂上小屋前1033…1100文三郎道分岐…1128行者小屋1209…1352美濃戸山荘1404…1450美濃戸口



12月26日

今シーズン初めての雪山山行。昨年度悪天候のため登れなかった阿弥陀岳に登る。

総勢13人。あずさ1号で茅野に到着。タクシーで美濃戸口に向かう。雪の量は昨年よりもずいぶん少ない。アイゼン無しで出発。途中の美濃戸山荘でお茶と野沢菜を頂く。南沢に入り滑りやすい登山道を進むが、沢沿いの氷結している地点で転倒するものが出たのでアイゼンを装着した。

上空のヘリコプターが騒々しい。機体の下にホッパーをぶら下げて何度も往復している。上流でコンクリート打設でもしているのだろうと想像しながら登って行くと、案の定秋から工事を始めていた地点で堰堤の躯体を打設していた。今日は50m3打設予定とのこと。1m3ホッパーだから全部で50往復だ。大変なことだ。


美濃戸山荘前の雪はこんな感じ


ホッパー運搬中のヘリ

更に進んで行者小屋のテント場。幸い水場からは豊富に水が出ていた。
今夜の夕食はすき焼きうどん。食前酒とおつまみ、そして美味しいお肉とうどん。お腹いっぱいになったうえ、昨日の睡眠不足もあって眠くなり、18時前にシュラフに潜り込む。


行者小屋手前の河原から南八ヶ岳を望む



2月27日

夜中に目が覚めたが、明け方はぐっすり眠ることが出来た。4時起床。メンバーが撞いてきた餅を茹でて雑煮にする。身体が温まり元気が出る。

5時半に出発。今日は中岳沢を直登して阿弥陀岳に行く。幸いトレースが付いていたので比較的楽に登って行くことが出来たが、途中に急傾斜の氷壁がありドキドキ。アイゼンを蹴り込みピッケルのピックをたたき込みながら登る。後からリーダーに言われたが、あの程度の勾配ならピックなど使わず足だけでしっかり登らなければとダメ出し。まだまだ経験不足。

途中の二俣を右に行くとコルよりも少し上の地点にたどり着く。いきなり見えた尾根の向こうには朝日をバックにした富士山がくっきり。幻想的で感激。


阿弥陀岳の方から霊峰富士を望む

このあと、いよいよ阿弥陀岳に取り付く。
岩が剥き出しになっているところもあるが意外とスムーズに登り、7時半に阿弥陀岳山頂に到着。絶景。



阿弥陀岳からのパノラマ

この後、赤岳に向かう。
赤岳は昨冬にも登ったが、雪が少ない分登りづらい。
なんとか頂上にたどり着き頂上小屋前で昼食にする。
ここでもたっぷりと絶景を楽しむ。


阿弥陀岳中腹から赤岳を望む


中岳より阿弥陀岳から赤岳までのパノラマ


赤岳山頂にて


頂上小屋前で北アルプスをバックに


主稜ではザイルのコールが聞こえてくる
何組かクライミングの最中だった


文三郎道を下る

今回は少々時間がかかってしまったので、戻って文三郎道を下ることにする。行者小屋まで一気に下りテントを撤収する。途中でまた美濃戸山荘でお茶と野沢菜をを頂き、お土産に野沢菜を購入した。美濃戸口到着は予定時刻の10分前。ほぼぴったり。ストレッチを済ませタクシーに乗り込んだ。

今回も楽しい雪山を楽しませていただいた。リーダーの方々には本当に感謝している。まさか自分が雪の阿弥陀岳に登ることが出来るなどとは思ってもいなかった。今後も精進し、いつか自分が皆を連れて行けることが出来るように頑張りたい。