2010年4月29日
勘七ノ沢
念願の遡行でしたが水が多かった



三廻部林道ゲート0745…0800登山訓練所(渓装)0820…0838二俣…0850F10945…0950F21010…1015F31115…1130F41153…1200休1215…1240F51425…1440F6…1445F7…1455F8…1457F9…1625花立山荘1645…1825大倉



 今回は、念願の勘七ノ沢。3年間待ってようやく遡行することが出来た。

渋沢駅7時半集合。総勢16人。これは時間がかかりそうだ。タクシーで三廻部林道ゲート前まで行く。歩き始めてすぐに脇の踏み跡へ。登山訓練所経由の近道だが、水量が多く濡れずに渡渉が難しいので訓練所手前で渓装。二俣はスルーでいよいよF1に到着。

 水が多い。登りやすそうなルートは水しぶきの中。トップがフィックスしたヌンチャクを掴んで登ってしまう。やはり人数が多いため待ち時間がかかる。この後も、ロープを出す場面では全員が通過するのに1時間程度かかることになる。


F1


F2

 F2もロープ。いよいよ噂のF3。ロープを出す。釜をへつるが、最初のへつりが難しい。水の中に足場があるのだが、それを見つけるのが難しい。また、その次の一歩をあまり壁際に置くと次の一手があまりないので身体が剥がれてぼちゃんとなる。腰までだから溺れることはないが、寒い時にはあまりありがたくない。そもそも今日は暖かな一日のはずが、一時的な前線の通過のため日差しはほとんど無く雨が降ってきている。濡れたくない。結局二人ほど落ちたが何とか通過。


F3


F3でへつり途中でボチャンの人も

 F4は上段で右側のルンゼを登るのだが上部で誤って右側の苔むした岩に登ってしまい滑りそうでヒヤヒヤしながら左にトラバース。
 この後は堰堤が続く。それぞれの堰堤の上はなだらかなゴーロ帯。ここで昼食休憩。


F4


堰堤上で休憩

 さてこの次は、核心となるF5。15mの滝は垂直に思える。ここが一番通過に時間がかかる事になる。ここも、トップがフィックスしたヌンチャクをしっかり掴んで登ってしまった。


F5が見えてきた


F5


小滝を登る


両岸がだんだん迫ってくる

 ゴルジュ帯は楽しい小滝登り。すぐ上に堰堤のあるF6も一応ロープ。F7、F8はロープ無しで進む。このあたりから大臀筋がひくついてくる。傾斜が急になるにつれ息が切れ遅れ始める。目の前の花たちに気をとられているふりをしてちゃっかり休憩。


ゴルジュ帯に突入


ゴルジュを通過


F6





F7かな


F8かな


F9だろうか


そろそろ詰めに


ミツバツツジ


エイザンスミレ


コイワザクラ

 左岸二つ目のガレから尾根に乗るあたりから足元が不安定になる。急な尾根を木に捕まりながら登るのだが、何度か足を滑らせ滑落しかかる。見かねたリーダーに背中のロープを肩代わりして頂いた。そんなわけで花立山荘にはラストでようやく到着。既に16時をまわっている。暗くならない内に下山しようと休憩無しで一気に大倉まで下った。大倉着18時半。ストレッチをしてバスに乗り込む頃には風の吊橋のライトアップが美しく輝いていた。普段見ることのない夜景に少しうっとり。


花立山荘が見えてきた



大倉尾根を下る