2011年11月12日
相州アルプス縦断
始まりの採石場とその成果のダムを眺める



本厚木0750−0835半原バス停…0850愛川公園入口…0855石小屋ダム0900…0915宮ヶ瀬ダム0923…0925登山道入口…0940見晴台(急登の終わり)0945…1000鉄塔1005…1030高取山1035…1100仏果山1105…1200半原越1205…1225経ヶ岳1240…1315華厳山1320…1330荻野高取山…1340発句石1355…1430ゴルフ場…1442大平橋…1502東谷戸入口バス停




 今年の5月に相州アルプスを歩いたが、北側が中途半端だったので、今回は北側の端っこである宮ヶ瀬ダムから歩くことにした。

 半原から中津川を遡って宮ヶ瀬ダムの堤体の上に行くのだが、公園の開門が8時半、エレベーターの稼働が9時ということなので早出が出来ない。仕方なく8時前本厚木駅前発の半原行きバスに乗る。半原着8時32分だったが、田代経由でなくセンター経由のバスであれば、愛川大橋で降りた方が便利なようだ。

 半原から歩き始め30分ほどで石小屋ダムに到着。名前の通り岩がゴツゴツしたところに両岸を削ることなく埋め固めて作った様なダムで、ちょっとレトロっぽい。その先に見える巨大な宮ヶ瀬ダムと対照的だ。更に進んで9時過ぎに宮ヶ瀬ダム手前に到着。

 エレベーターで堤上に出るとやはり広い。私は、建設業の華は超高層ビルと吊り橋とダムだと思っている。大成建設のCMにある『地図に残る仕事』という言葉が大好きだ。なので、このような立派なダムを見ると感激で涙が出てきてしまう。そういえば、黒四ダムを見たときもウルウルだったなあ。


半原行バス神荻野通過くらいの車窓から
正面の低い部分の裏が採石場右が高取山
元は両側の尾根と同じくらいの高さがあった


宮ヶ瀬ダム全景


宮ヶ瀬ダム下に第一発電所
石小屋ダム下に第二発電所


エレベーター内の表示板
120mの行程になる

 主尾根を登りたいのだがダム建設のために削られてしまっている。そのため右岸を進んだ尾根の横っ腹に登山道の入口。沢を回り込むのだが足元が狭い上湖面までが急傾斜で少し怖い。その後急登の階段が続く。ようやく尾根に辿り着くと見晴休憩所。直ぐ横にダム工事に使ったワイヤーのアンカーがある。

 ここからは上り下りを繰り返しながら進むのだが、昨日の雨のため、階段に使った丸太や苔生した岩肌が滑り易く慎重に歩く。高取山ではふれあいセンターから登ってきた小学生の集団が楽しそうに昼食を摂っていた。

 仏果山から南へ進むと岩のヤセ尾根がある。5m位の長さが2カ所続いているのだが、北側の足がかりになっていた土壁がはげ落ち岩面が露出している。そのため、岩のてっぺんをバランスを取りながら歩かなくてはならないので、高度感に慣れない人は難しそうだ。


登山道入口
直ぐに沢に回り込む


高取山から鳶尾山方面を望む


鉄塔から宮ヶ瀬湖を望む
奥には丹沢三峰と主脈が見える

 最後の目的地である荻野高取山の先の発句石。今日は採石場が稼働中。豆粒の様に見えるダンプは実は50tクラスのものだろう。タイヤの大きさは人の背丈より高いはずだ。現在は固い岩盤を出すため表土をめくっているところの様だ。この採石場は、煤ヶ谷を通る道と荻野を通る道に挟まれた場所にあるのだが、うまく山に隠れて外からは見ることが出来ない。掘削は既に尾根を越えているので、荻野側から見れば気がつかないうちに山が低くなってゆくことになる。何とも不思議な光景だ。


経ヶ岳は633.1m


経ヶ岳は二等三角点


高取山は522.1m
三等三角点がある


高取山の先の発句石の案内板
ここから先は本来通行止めだが、
発句石まではロープをまたいでなんとか行ける
山を下るには左側の尾根を進む


発句石案内板の先には
5段のトラロープが張ってある


その先にまた2段のトラロープ


右に発句石
その先は崖で行き止まりとなります


採石場の『はたらく車』
黄色いダンプは50tクラスの様だ


採石場の全景
右の尾根を切り崩している部分はうまく植生を残し反対側から地肌を見せない様にしている
右下が砕石の加工場 岩を砕き粒度毎に仕分けする
でも、一度は向こうの尾根まで通して歩いて飯山泉まで行ってみたかったなあ・・・

 あとは下るだけとなる。大きな支尾根を下るのだが、最後に近くなるとゴルフ場に突き当たるため大きく南にトラバースする。そして、ゴルフ場のフェンスの門に辿り着くのだが、この左側に見えるのが実は市道な訳である。ゲートを開けてゴルフ場ど真ん中の市道を下って行く。カートに乗ったゴルファー達が不思議そうな顔をするのがおもしろい。


尾根を下るとゴルフ場の柵に突き当たる
左側に市道が伸びている


柵のため直接市道にはいることが出来ないので
一旦ゴルフ場の道に入り左の市道に行く

 ここからバス停まで約30分。バス停向かいにはコンビニがありビールを買い込んで今日の乾きと疲れを癒す。バスは20分間隔位なので安心して待つことが出来る。

 自宅に帰って靴を脱ぐと、ヤマビルを1匹発見。幸い吸血されることはなかったが、まだまだ気をつけねばならないなあ。