
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものである。(承認番号 平19総使、第184号)
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本厚木6.50−7.26煤ヶ谷7.28〜7.55宝尾根取付〜8.37K20P(512m)8.41〜8.59尾根分岐(640m)〜9.18(777m)〜9.45竹沢ノ頭〜境界尾根〜10.12(29号標)〜11.22不動尻分岐(207号標)〜11.10谷太郎林道終点〜鐘ヶ嶽直登尾根〜11.57尾根道〜12.00鐘ヶ嶽山頂12.20〜12.23浅間神社12.25〜13.00鐘ヶ嶽登山口〜13.10広沢寺温泉バス停13.25−本厚木
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今年最後の山登りは、大山三峰バリエーションルート2として、宝尾根を登り境界尾根を下る。
下りたところで、目の前の鐘ヶ嶽に直登しようという計画だ。
宮ヶ瀬行始発のバスに乗る。私と共に煤ヶ谷で下りたのは、子供を二人連れたお父さん。
「何年かぶりなんだよなあ・・・」と子供に語りながら準備運動。
小学生低学年位の女の子は真っ白なダウンジャケット。
これから大山三峰を登るのだろうが大丈夫かなあ・・・
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取り付きの「宝の山」石柱
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お先に失礼と声をかけ、谷太郎川沿いに進む。
しばらく進み、先日登った惣久経路の尾根を右に見ながらさらに進むとトイレがある。
ここの沢は井戸沢。
その先に権現橋があり、ここが鳥屋待沢。
この左側の尾根を登ることになる。
取り付きを探してウロウロ。「宝の山」の標石を見つけここから取り付く。
一旦左側に巻き登り尾根に乗る。
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広くて見晴らしの良い尾根が続く。
512m地点で左からの支尾根と合流。さらに640m地点で前回間違えて進んだ尾根と合流する。
上から下りてきた場合は、左手に鹿柵が見えてきたら右側に続く見晴らしの良い作業道を進むのではなく、鹿柵沿いに左側に下って行けばよいようだ。
さらに登って777m地点を過ぎると尾根が急に痩せてくる。
勾配も急になりトラロープが下がっている。
前回下った時には尾根の先がよく見えて難なく下りた気がしたが、今回の登りは上の状況が判らない。
痩せ尾根を直登するのか、右または左に巻き気味に登るのかの判断が付かない場所が多かった。
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下る時は鹿柵沿いに
左に下りる。
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作業道の途中から
左に入る。
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霜が長く伸びている
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痩せ尾根
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トラロープがある
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ザレ尾根
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霜柱がしっかり堅く伸びており、歩くのに苦労する。
登る際には霜柱の倒れる距離分だけ歩みを損するし、下る時には霜柱の倒れる分だけ多く進んでしまうので滑りやすい。
アイゼンを付けるほど厚く堆積しているわけではないので、登山靴をゆっくりしっかり動かし、とにかく慎重に歩を進める。
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このロープの先に
境界尾根がある
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ようやく竹沢ノ頭にたどり着いたが、休むことなく境界尾根の下りに取りかかる。
いきなりの急坂。坂というより崖を下りる気分。
こちらにはトラロープの補助はない。
枝や露出した根につかまりながら慎重に下りる。
一旦深く下り又登り返す。登りも結構ドキドキの崖だ。
30分ほど恐怖感を味わい、ようやく普通の広い尾根となった。
モミの混じった落葉樹の雑木林。葉が落ちて光が差し込みとても気持ちが良い。
途中の29号標石の場所が608mへの分岐地点の様だ。
さらに真っ直ぐ進み左手に鹿柵が見えてきて207号標石の部分で不動尻への分岐となる。
今日は道を左にとりこのまま鹿柵沿いに進む。
ここからはヒノキの植林地。薄暗い中をひたすら真っ直ぐ下りる。
ようやく下りきると、そこは林道の終点。谷太郎沢の登山道が始まるところでした。
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痩せ尾根から
相模湾を望む
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207号標石と
鹿柵と脚立
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正面に高取山の採石場
既に尾根は
低くなりつつあるようだ
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谷太郎川に到着
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青テープ
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ピンクリボン
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バリエーションルートを歩くと時折目にする二つのマーキング。派手なビニルテープより控えめに取り付けてある。
マーキングについてはいろいろ意見もあるだろうが、道をロストした時や100%の自信がないままに進んでいる時にこのマークを見かけるとほっとする。
青テープは比較的最近。ピンクテープは今年の春以前のもののようだ。
どなたか存じ上げませんが、本当にありがとうございます。 |

急勾配の登り
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さて、目の前の鐘ヶ嶽への斜面は、ものすごい急勾配。
諦めて林道を戻ろうと思ったが、振り返ると何やら踏み跡のようなものが上に伸びている。
林の中を覗くと右側の尾根上の鹿柵まで向かっている。
これはしめたと踏み跡を辿る。ところが鹿柵を越える場所が見あたらない。
急斜面をあちこちウロウロしていたら、モミの大木が倒れて柵に寄りかかっている場所があり、そのモミを頼りに柵を乗り越した。
それにしても急勾配。植林の下草につかまりながら必死に登る。
この急勾配はどこまで登っても緩くならない。
鹿柵が終わった場所からは獣道が右に左に通っているのをあてにしながらジグザグに進む。
左側が沢になっているため、どうしても右寄りに進んでしまう。
ようやく上の方に光が漏れてきたところで、そのまま右上に登って行き、右側の緩やかな尾根に辿り着く。
ここは、山神隧道上から延びてくる登山道だ。そのまま登って行き、鐘ヶ嶽山頂に到着。
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鐘ヶ嶽への取り付き
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下ってきた境界尾根を振り返る
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鐘ヶ嶽頂上の
不動明王像
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鐘ヶ嶽山頂は古びて苔生した不動明王像が2体。
あとは丸太のベンチがあるだけ。ずいぶんと寂しい場所だ。
広場の脇に像と同じく苔生した三等三角点がひっそりとあった。ここで昼食とする。
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鐘ヶ嶽の浅間神社
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後はバス停までひたすら下るのみ。バスの時刻を確認し、やや早足で下りる。
下り始めるとすぐに社があった。浅間神社だ。
山頂でなく、少し下りたところにあったので気がつかなかったのだ。
お参りをしてからさらに下る。
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参道には、大山と同じように丁目表示の石柱がある。仏像が乗っているものもある。ずっと見てゆくと縁日の日取りが書いてある。それぞれ違う様だ。自宅に帰ってから調べたら以下の通りのようだ。
八幡宮 1日と15日、妙見菩薩 1日と15日、歓喜天(聖天さま) 1日と16日、水天宮 5日(1日・5日・15日)、大日如来 8日、薬師如来 8日(と12日)、鬼子母神 8日と18日と28日、金毘羅 10日、虚空蔵菩薩 13日、日蓮上人 13日、阿弥陀如来 15日、閻魔大王 16日(と7日)、千手観音菩薩 17日、観音菩薩 18日、弘法大師 21日、勢至菩薩 23日、愛宕権現 24日、普賢菩薩 24日、地蔵菩薩 24日、天満宮 25日(1日と15日)、文殊菩薩 25日、不動明王 28日、毘沙門天1・5・9月の第一寅日(寅日)、摩利支天 毎月亥の日、大黒天 甲子の日(子日)、弁財天 己巳の日(巳日)、帝釈天 庚申の日 など。
1ヶ月のうち半分位はお参りをしなければならないようだ・・・
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鐘ヶ嶽山頂への参道
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二十丁目の石標
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十五丁目の石標
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バス停への道から
鐘ヶ嶽を振り返る
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ようやくバス停に着いたのは13時過ぎ。ゆっくりと荷物の整理をして25分発のバスに乗って帰途につきました。
今年の山行はこれで終わりです。
今年は、日本アルプスデビュー、本格的な沢遡行、丹沢バリエーションルートの体験など経験の幅が広がった年でした。
来年も又楽しい山行ができるよう、身体に気をつけ安全登山で楽しみたいと思います。
本年もおつきあいありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
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