2009年1月17日〜18日
八ヶ岳天狗岳
初めての雪山登山
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20090117 渋ノ湯1015〜1235黒百合ヒュッテ 20090118 ヒュッテ0643〜0649中山峠〜0740東天狗岳0745〜0805西天狗岳0815〜0902中山峠〜0907ヒュッテ0953〜0959中山峠〜1117高見石小屋1146〜1252渋ノ湯 遂に雪山登山。 会に入って半年も経たない頃、一度だけ湯ノ丸山に登り、右も左も判らないような状態で滑落停止訓練などを行ったことがあるが、本気で考えて登ろうと思ったのは今回が初めてだ。 20090117 八王子駅でスーパーあずさ1号に乗り、茅野からタクシーで渋温泉へ。 硫黄の臭いのする旅館の脇で準備をし、アイゼンは付けずに登って行く。トレースはしっかり付いている。しかし、ぼーっと歩いて踏み外すと脇を踏み抜き股まで埋まってしまう。黒百合ヒュッテ前に到着したのが2時間半後の12時半。 テントを設営する。 まずは、テントの設営場所を皆で踏みつけ硬く平らにする。 この後、テントを取り出し、設営面に広げる。 このテントの上にポールを出し、ジョイントを接続する。雪面で接続すると雪が入り込み、撤収時にポールが解体できなくなるとのこと。 雪が入り込まないようにしてポールを差し込み、フライを取りつける。 張り綱の固定は、途中で拾ってきた枝を埋め込んでアンカーとする。 これでテントは完了。 テントの中に入って、両手でテントの床を叩いて凸凹を均した後テントマットを敷く。 テントの中にザックを取り込み、ザックカバーを出してザックの中身を全てカバーの中に整理して入れる。これが今日の枕になる。エアーマットを膨らませ、空になったザックの上に二つ折りにして置く。これが今日の座席になる。 一通り段取りが終わったところで、テント場から少し歩いて斜面に取り付き、ラッセルの仕方と滑落停止の訓練をする。 誰も歩いていない斜面はフワフワで、ラッセルは膝までなら何とかなるが、腰より上になってくると、もがけばもがくほど沈んでしまい足場を確保するのが上手に行かない。慌てず一歩ずつ足場を確保して確実に進んでゆくしかないようだ。 滑落停止は、雪が柔らかく滑らず埋まってしまいうまくゆかない。それでも飛び込み前転で試してみる。何度かやっている内にスピッツェを腿に当ててしまったようで、あとで気がついたのだがズボンがかぎ裂きになっていた。危ない、危ない・・・ 一通り訓練した後、テントに戻って夕食。今日はすき焼き!ごはんもうまく炊けて、とても美味しくできました。17時過ぎには就寝。夜中、顔に雪がかかったような気がして何度か目が覚めた。 |
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![]() 渋温泉を出発 |
![]() 雪を被った樹木の間を歩く |
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![]() 日が射すと雪がきらきらと輝く |
![]() テント設営完了 |
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![]() ラッセルして登ると 天狗岳が見えた |
![]() ラッセル訓練のあと滑落停止訓練 |
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20090118 朝4時半に起床。ヘッドランプを付けるとテントの内側に霜がびっしりとつき、きらきら輝いて幻想的だったが、触れる度にパラパラと落ち閉口した。 朝食は雑煮。これもとても上手に出来ました。 テントに不要なものをデポし、アイゼンを付けて出発。基本的にはトレースがしっかりしており迷ったり潜ったりすることはない。若干の岩場なども無事通過し、東天狗岳に到着。時間に余裕がありそうなので西天狗岳に向かう。 西天狗岳への登りは潜る! 皆が歩いた跡を追おうとしても、斜面は私の体重を支えきれず、もがいているうちにせっかくのトレースを壊してしまう。やっとの思いで西天狗岳に到着。辿り着いてみれば晴天の絶景に大満足。下りは一人楽をして尻セード。 鞍部で東天狗岳に登り返さずトラバース。ルートを悩みながらも、先程登ってきたルートに辿り着く。テント場に戻って撤収。 |
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![]() 中山峠を過ぎたところで日の出を迎えた |
![]() 西天狗岳へ向かう |
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![]() 東天狗岳は天狗の面を伏せた形 右が頭、左のピークが天狗の鼻 |
![]() 南を見ると赤岳・阿弥陀岳の向こうに 南アルプスが見える |
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![]() 西天狗岳山頂にて 北アルプスをバックにポーズ |
![]() 天狗岳を下る 奥の浅間山は煙を吐いていた |
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これから、高見石小屋経由で下山。シラビソの林の中をゆったりとした気分で進む。高見石小屋で大休止。高見石に登るとこれまた絶景。 更に下って賽の河原を通過。雪が詰まってかえって歩きやすい感じ。渋ノ湯に到着して体操をし、片付けていると間もなくタクシーが到着。無事に茅野駅までたどり着いたのだった。 |
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![]() 高見石小屋下から高見石を見上げる |
![]() 賽の河原を下る |
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初めての雪山は快晴の素晴らしい山行となった。 リーダー曰く、「これでは訓練にならない・・・」とのこと。 まだ、これから何回か計画があるので、その時雪山の厳しさを味わうこともあるだろう。 雪山の楽しさをたっぷり味わせていただいたリーダーに感謝。 これからもよろしくお願いいたします。 |
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