2009年10月10日〜12日
四阿山・御飯山
中央分水嶺第6回
雪ニモ負ケズ風ニモ負ケズ冬ノ寒サニモ負ケズ
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20091010 0910鳥居峠0935…1200的岩1220…1300P2040M1305…1355嬬恋清水P2200M1415…1445根子岳分岐 20091011 根子岳分岐0600…0625四阿山…0805浦倉山0820…0855土鍋山分岐…1135土鍋山1155…1245破風岳1255…1320毛無峠 20091012 毛無峠0555…0620毛無山0630…0745御飯岳0755…0940林道…1050P1830M1105…1120万座峠1145…1220報国館(温泉) みろく山の会の「中央分水嶺」山行も第6回を迎えた。 今回は、鳥居峠から四阿山、土鍋山、御飯岳を越えて万座峠まで行く。 20091010 晴時々曇。 特急あさまで上田駅まで行き、タクシーで鳥居峠に行く。地図に載っている分水嶺に沿った登山道は廃道になっているらしく入口が見つからない。仕方なく林道に沿って進む。途中で左側に鈴の音。目をこらすと人が歩いている。やはり通ることが出来るのだと、ヤブを掻き分け廃道に辿り着く。期待はしていなかったが、やっぱり腰から頭の高さの笹藪になっている。覚悟を決めて笹を掻き分け進む。 |
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![]() 鳥井峠を出発 |
![]() 廃道は笹藪になっていた |
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辿り着いた的岩山(三等三角点的岩山1746.52m)はヤブの中だが、青テープの目印が付いていて直ぐに見つけることが出来た。更に登って的岩に到着。はじめはただの岩峰だと思ったが幅数メートルの岩の壁が延々とそそり立っている。自然のものとは思えない見事な城壁だ。更に登っているとき、途中雲が下りてきて風が強くなる。気がつけば雪が降ってきている。ビックリしたが直ぐに止んだ。 |
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![]() 廃道を進む |
![]() 的岩山の三角点 (三等三角点的岩山1746.52m) |
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![]() 的岩は自然岩の城壁 |
![]() 雪が降ってきた |
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![]() 中腹の東屋からすそ野の紅葉を楽しむ |
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次は本日幕営のための水の確保。登山地図にはマークがあるがなかなか辿り着かない。予定の標高も過ぎ不安になって立ち止まり地図や周囲を確認していると、先の方に標識があるとのこと。行ってみれば立派な標識と綺麗に仮払われた道が付いている。水場は結構な水量が噴出している。それぞれ3リットルほど汲み担ぎ上げることにする。 四阿山手前の分岐を下り今日の泊地を見つける。のどかな芝地だ。さっそく準備をし食事後18時には寝ていた。 |
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![]() 嬬恋清水はコンコンとわき出る |
![]() 嬬恋清水の案内板 |
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20091011 曇時々雪 風強い 夜中から風が強くなる。テントが持ち上げられ身体が転がりそうになる。寒くなり、寝袋とカバーの口を絞る。うとうとしながら朝を迎える。4時半にテントから出てみたら、外は冬の世界だった。 目一杯着込んだ上に雨具を着て出発準備。テントを畳む際に手袋をしなかったら途中で凍えてしまい指が動かなくなる。慌てて温め改めて手袋をして作業続行。6時出発。 霧氷を楽しみながら四阿山に向かう。霧氷だけに風の当たる場所には綺麗に延びているが、影ではまったく着氷していない。そのグラデーションが綺麗。山頂には祠が二箇所。奥の祠が山頂となる。ただ、三角点(二等三角点吾妻山(あがつまやま)2332.88m)は何故かその先を下ったところにある。 |
![]() 朝起きるとクリスマスツリーが目の前に! |
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![]() 霧氷! |
![]() 風の通り道は真っ白になっている |
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![]() 四阿山の三角点 (二等三角点吾妻山(あがつまやま)2332.88m) |
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ばらぎ湖方面への分岐を分け北に進む。スキー場の壊れそうなリフト乗り場を横目に進むと浦倉山(三等三角点浦倉山うらくらやま2090.84m)に到着。相変わらず展望はない。 |
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![]() 浦倉山に到着 |
![]() 浦倉山の三角点 (三等三角点浦倉山うらくらやま2090.84m) |
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ここから土鍋山までのルートが今回の第一関門。分水嶺を通りたいのだが登山道は中腹を巻いてしまっている。忠実に辿ろうと行ってみるが2002m手前の鞍部から突入しようとするがヤブが深いので分岐まで戻り改めて登山道を進む。ここからの道もほとんど通行者がいないのか笹が覆い被さり準ヤブ漕ぎ状態。 土鍋山の三角点(三等三角点土鍋山どなべやま1999.54m)に到着。地形図では1999.4mとなっている。1999mというわけだが、基準点成果では1999.54mだから四捨五入すれば2000m。土鍋山ファンとしては許すことが出来ない標記だろうなあ。ここで、私達と同じく分水嶺を歩いている単独行者に出会う。思わず話が弾んでしまう。更に進むと三角点より高い本当の土鍋山山頂。 |
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![]() 土鍋山への分岐は消えかかっている この紙標だけが手がかり |
![]() 既に道は消えかかっている |
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![]() 土鍋山の三角点 (三等三角点土鍋山どなべやま1999.54m) |
![]() 本当の土鍋山山頂は少し先 2000mを越えている |
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少し戻って山頂を反時計回りに迂回して下る。結構な勾配でロープが貼ってある場所もある。ガスで湿った岩は滑りやすく慎重に下る。ここから破風岳まではしっかりした登山道となっている。辿り着いた破風岳頂上は絶壁のようだがガスで先が見えない。落ちるわけにはゆかないので覗くのはあきらめ毛無峠に向かう。 下り始めると雲の下に出たのか視界が開けてくる。強風のため、吹きさらしの峠で幕営する気にならず鉱山跡への林道を少し下りテントを張る。水場を探すがなかなか見つからず、20分ほど下った場所で林道脇からちょろちょろと浸み出す水をペットボトルで汲み取り幕営地まで担ぎ上げる。 |
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![]() 土鍋山の先の急勾配を下る |
![]() 破風岳に到着 見通しはない |
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![]() 毛無峠に向かって下ると漸く見通しが開けた |
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![]() 今夜はここで幕営 |
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20091012 快晴 4時半にテントから出ると、昨日とは打って変わって快晴。風もずいぶん収まった。正面の浅間山の噴煙もはっきりと見えるようになった。6時前に出発。まずは目の前の毛無山に登る。振り返れば昨日下ってきた破風岳が朝日に染まっている。毛無峠は撮影スポットになっているのか、何人ものカメラマンが三脚を立てて陣取っている。確かにどちらを見ても素晴らしい風景だ。コンデジでしか撮影する能のない私にはもったいない場所だ。 |
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![]() 夜明け 右手に浅間山 |
![]() 昨日下ってきた破風岳 右側が切れ落ちている |
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![]() 火打山、妙高山が白く染まっている |
![]() 後立山の峰々 |
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毛無山頂上で北西方面を眺めると、遠くの山々が冠雪している。最初に見えたのが火打・妙高。更に後立山、剱・立山から槍穂高に至るまで3000mライン近くで白い帽子を被っている。いよいよ冬山の季節がやって来る。 |
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![]() 毛無山からぐるりと眺める |
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御飯岳(おめしだけ)までは見通しの効かない森の中、上り下りを繰り返す。ようやく着いた御飯岳山頂(三等三角点小串岳おぐしだけ2160.40m)からの眺めもなかなかだった。 ここから先は道がない。分水嶺に沿って行こうとすると北側の崖地に近づいたとき危険がありそうだ。少し東側から巻くようには行ってゆき分水嶺に乗ることにする。下った先はいきなり頭より高い笹藪。かき分けながら進むが西にトラバースするより北に下る方が多くなってしまいなかなか分水嶺に辿り着かない。ようやく辿り着いたが、その先は尾根筋からはずれ若干東寄りに進むことになるのだが、少し早くコースを替えたため沢をひとつ挟んでしまった。改めて沢を渡り尾根に乗るとようやく林道に出ることが出来た。 |
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![]() 御飯岳の三角点 (三等三角点小串岳おぐしだけ2160.40m) |
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![]() 踏み跡無き笹藪を下る |
![]() ほぼ身体が笹に埋もれている |
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ここから黒湯山に登る必要があるのだが、尾根に乗るため林道脇の藪にアタックするものの2mを越える密集した笹藪に20m程進んだところで断念。会えなく敗退し、林道を万座峠まで歩く。次回のルートを検討しつつ林道を下り万座温泉に到着。 3日間の汗を流すため豊国館に立ち寄る。白濁した湯はPH.5の硫化水素たっぷりの気持ちの良い温泉。この旅館は、自炊が出来る湯治の宿のようでいつかゆっくろと楽しみたいものだ。タクシーに乗り14時50分の特急にぎりぎり間に合う。車内販売の酒に酔いながら帰宅の途についたのでした。 |
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![]() 万座峠からぐるりと眺める |
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![]() 笹の密ヤブに突入するも 会えなく敗退 |
![]() 万座温泉の湯で3日間の疲れを癒す |
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