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20100807(土)
2230新宿都庁下−0700室堂BT0730…0820一ノ越…0905雄山0920…0955大汝山…1000富士ノ折立…1040真砂山1050…1135別山…1145別山北峰1200…1207別山1215…1300剱沢キャンプ場
20100808(日)
キャンプ場0415…0500一服剱0505…0545前剱0550…0620カニの縦這渋滞0640…0705剱岳0715…0802前剱の門0802…0900剣山荘…0930剱沢キャンプ場1000…1045別山乗越…1150雷鳥沢キャンプ場…1235室堂BT
「いつかは剱岳!」とずっと思っていた。「みろく山の会」に入ったのも、一人では行けない山に何とか行けるようにとの思いからだった。そして会に入ってからは、「いつかは北方稜線から剱岳へ」に変わっていった。しかしなかなか機会に恵まれず、私よりあとから入った仲間が次々と登頂を果たすのを見て、ついに我慢しきれず一人で行ってしまうことにした。
夏休み前の土日を使って行くことにした。金曜日夜発の「さわやか信州号室堂行」に乗車する。前日の夜勤の疲れが残っていたせいかぐっすり眠ったまま室堂に到着。玉殿湧水を汲んでから立山に向かう。残雪がかなり残っている。前方には小学生や中学生の団体の列が伸びている。休憩を見計らって追い越し、山頂までに何とか追い越す。
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玉殿湧水を汲んで出発
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雄山へ登る途中
奥大日岳と手前の室堂、みくりが池などが一望できた
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雄山頂上の三角点(一等三角点立山2991.59m)に脇には立派な解説板がある。但し、雄山の最高点はその奥の雄山神社峯本社にある。500円を納めて社の前に進む。神主さんにきちんと祝詞奏上していただいてとてもありがたい気持ちになった。
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雄山の三角点と碑
一等三角点立山2991.59m
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雄山の最高点
雄山神社峯本社
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お社の手前が最高点
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神主さんがお見送り |
ここから大汝山に進む。ここが立山の最高峰。最後部は山頂標の立っている岩。お約束でてっぺんまで登らせていただいた。次に現れる富士ノ折立の頂上は登山道からだいぶ外れている。頂上まで登れる様だったが思わずパスしてしまった。後で振り返るととても立派な岩峰だっただけにとても残念な気がした。次回来たときは絶対に登ってやろう。
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大汝岳頂上
この岩に登った
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富士ノ折立
ショートカットしたのが悔やまれる
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真砂岳で軽食を摂り別山へ。目の前にあこがれの剱岳が大きく広がる。雲に半ば隠れるが、やっぱり思っていた通りの鋭く立派な姿。感激。北峰まで行ってみるが雲は完全にはとれず、納得行く写真が撮れなかったのが残念だった。
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別山の祠
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北峰への途中で別山を振り返る
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別山から眺める剱岳
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剱沢キャンプ場には既に多くのテントが張られていたがまだまだ余裕がある様だ。一人500円。トイレ用のティッシュまで頂いた。また、管理所脇の水は若干塩素で消毒してあるそうだ。ビールは下の剱沢小屋まで買いに行かなくてはならないし缶の始末も面倒だったので、いきなりウイスキーでたった一人の乾杯。30分ほどで気持ちよくなり、テントで横になったらそのまま2時間ほど寝てしまった様だ。外に出て夕食。やっぱり一人ではつまらない。さっさと終わらせテントに入りシュラフに潜り込む。暗くなって来る頃から廻りは霧で真っ白。時折雨粒が落ちてくる。ラジオを聞いているといつの間にか寝てしまった様だ。
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剱沢途中でチングルマと剱岳
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剱沢のテント場
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テント場から剱岳頂部を望遠
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テントがいっぱい
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手前が私のテントです
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翌日、テントの外の声に目を覚ます。時計を見ると3時半。外に出てみると、既に一服剱のあたりまでライトの列が続いている。急遽朝食の段取りをして4時15分にヘッドライトをつけて出発。剣山荘手前でヘッドライトを消す。一服剱でご来光を拝む。ふと反対の空を眺めると、雲に影剱が映りその脇に虹が立っている。自然の妙に感激。
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一服剱でご来光を拝む
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振り返れば影剱と虹
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こちらのご来光もありがたい
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一服剱からご来光のパノラマ
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一服剱から見た前剱は本峰と見間違うほどの立派な山容。しかし、前剱に辿り着けばやっぱりその後に立派な剱岳が控えている。噂の「カニの縦這」で20分の渋滞。実際に登ってみるとホールドはしっかりしているのだが、壁が立っている部分があるので恐怖感を感じるのだろう。でも、皆しっかりスムーズに登っていた。
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前剱頂上
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それなりに怖い鎖場
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剱岳本峰とかにの縦這
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カニの縦這の行列
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見上げればやはり急な壁
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カニの縦這途中から見下ろす
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そして剱岳に到着。三角点(三等三角点剱岳2997.07m)を確認し、本当の最高標高点を探す。「点の記」の記録では祠の右後ろに岩がある様なのだが、現在は祠の廻りに石組みがあって確認が出来ない。地面につながった自然石としては祠右手前の岩が最高標高点の様だ。
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剣岳山頂からのパノラマ
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剱岳の三角点
三等三角点剱岳2997.07m
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剱岳のお社
建て替えたばかりの様だ
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剱岳の最高標高点と思われる
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最高標高点のアップ
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何年も憧れてようやく辿り着いた剱岳だが、来てしまえば以上終わりみたいな感じでさっさと下りにかかる。噂の「カニの横這」は、例の足の置き場が見えなくて怖いと言われる場所は、急な下りをドキドキして下りた先の中間部にあり、確かにスタンスが見えずらい。私も足を伸ばして見たが結局鎖に頼りながらようやく届いたという感じだった。何とか下段のトラバース部に乗ってから振り返ってみると、私が最初に下りたスタンス部よりもっと壁に向かって右側の高い部分に2カ所ほど立派なスタンスがあるではないか。そっちを使えばずっと楽だったのにと思い、カメラをしまってもう一度登って試してみようと思ったが、下山者が来てしまったのであきらめて先に進んだ。
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カニの横這の始まり
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途中から縦這がのぞける
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問題のスタンス部
これより右上にもしっかりとスタンスがある
判っていれば怖くなく下りられるのに・・・
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問題の一歩から先のトラバース部
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その先の下りは鎖も楽しく通過することが出来た。また一服剱で登ってくる若者達が「ゼッケンをつけた人たちを見かけませんでしたか」と聞いている。聞くと2年にいっぺんの山岳耐久レースの応援と言うことだった。先頭は0時に富山湾を出発して6時過ぎに剣岳山頂を通過し本日中に黒部五郎まで行くと行っていたそうだ。そういえばカニの縦這で待っているときそんな様子の方を見かけた気がする。このようなものすごいレースに立ち会えたことにまた感激した。
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左に横這、右に縦這が見える
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山岳耐久レースの応援隊
再来年は出場するつもりだとか。
頑張れ!!!
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今日の予定はテントを畳んだあと雷鳥沢キャンプ場で再びテントを張った後、温泉に入って黒玉子を食べ、まったりと過ごす予定だったが、予定より1時間近く早くキャンプ場に戻ることが出来たので、そのまま室堂BTから扇沢に下って帰宅することにした。翌日の扇沢発の「さわやか信州号」の予約を今日に振り替えてもらおうと思ったが満席とのこと。仕方なくキャンセルし、信濃大町から大糸線に乗り松本からあずさ号に乗って帰宅した。信濃大町では、駅そば屋さんで、「葉ワサビそば」というメニューを見付け思わず注文。ワサビの葉がピリリとしてとても美味しかった。また、あずさ号の車内では茅野から乗ってこられた方たちが本日鋸岳に行かれたとのことで、先々週の私の経験もお話しして大いに盛り上がった。ただ、本日第二高点から下ったところで遭難死された方があったとのことで我々も気をつけなければと感じた。
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雷鳥沢の橋から立山を見る
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黒部ダムの放水
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葉ワサビそば
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ということでついに「剱岳」に行っちゃいました。あと残っているのは「北岳」だなあ。こちらも「いつかはバットレスから北岳!」などと言っているからなかなか登れない。あきらめてさっさとキタダケソウを見に行った方がいいかなあ・・・・・・
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ここからは今回観察した花たち
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イワツメクサ
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ヒメクワガタ
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タカネツメクサとイワギキョウ
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チングルマとミヤマリンドウ
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ミヤマリンドウ
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タテヤマリンドウ
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シロバナタテヤマリンドウ
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ミヤマキンバイ
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タカネヤハズハハコ
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トウヤクリンドウ
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アオノツガザクラ
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コオニユリ
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ハクサンフウロ
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トリカブト
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ハクサンイチゲ
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ミヤマダイコンソウ
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ウサギギク
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ヨツバシオガマ
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